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次の日、教室に若林くんはいなかった。
カバンはあるのにどうしたんだろうって思ってたら、途端に外が騒がしくなった。
茜「なんか中庭に集まってる。」
「何かあったのかな？」
茜「行ってみる？」
「うん。」
中庭に出れば、そこには思いもしなかった光景が……。
｢若林くん……？｣
若林｢原田先生を…、辞めさせろー！！｣
屋上に立ってそう叫ぶ若林くんの手には、いつものマスク。
長井｢あなた落ち着いてｯ…！何があったの？｣
長井先生が焦ったようにそう言えば、若林くんは丸めたマスクを落とした。
若林｢原田先生に、マスクを取られそうになったｯ……。｣
｢…ｯ……、｣
"マスクぐらいで…" って、口々に若林くんを馬鹿にするクラスメイトたち。
…何も知らないくせに。
｢…って、先生は？｣
田中｢あｯ……！｣
田中先生の指さした先を見れば、いつの間にか若林くんの隣に原田先生が立っていた。
｢大丈夫かな…、｣
ズバズバものを言う原田先生のことだ。
若林くんに何を言うか……。
屋上に向かう田中先生の背中を見ながら、私は小さくため息をついた。
茜｢…あ、来たよ。｣
茜の視線の先を見れば、原田先生がみんなの名前を呼びながら降りてきた。
原田｢川崎！｣
川崎｢え？｣
原田｢A、今泉、小田原、大島、清武、湯浅、長浜！
ほらちょっとこっち来て、これ持って。｣
そう言って指さしたのは、田中先生が持つ大きな黒い布。
なんか嫌な予感……。
原田｢堀江、太田、小松、岩木、唐津、彦根、茂手、滝山！｣
先生の声に、いつしかみんな集まっていて。
原田｢江口、波賀、山吹、鶴ケ丘、吉根、姫路！
明智、東条、牛久保、駒井、一之森、花沢！｣
しゅうたちがいる方を見れば、無表情でこっちをじっと見ていた。
来そうにないな……。
今は若林くんをどうにかしないと。
そう思った私は、原田先生の掛け声に合わせて布を思いっきり広げた。
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. - ページ41、「若林｢あ〜、"る" って言うなよ若林ー。｣←これ、東条が言ったセリフですよ??若林が若林に言ってるってなってますけど‥。 (2021年3月24日 13時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - ninakoさん» ありがとうございます泣 そんなに褒めてもらえて感動です！ (2019年6月18日 0時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
ninako(プロフ) - どうしよう、どきどきして切ない。切ない！すきです。 (2019年6月17日 19時) (レス) id: 4d463ce0f8 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 鶴さん» ありがとうございます！ 頑張ります笑 (2019年6月17日 6時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 続き、すごく楽しみにしています！ (2019年6月16日 21時) (レス) id: c081e3d2cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2019年6月9日 22時
