・ side Akechi ページ11
*****
明智｢…ムカつく。｣
屋上で楽しそうに話す若林とAを見て、俺の口から出たのはそんな言葉。
だから、あいつの顔を見た時、あんなことを言ったんだと思う。
"付き合えば？"
思ってもねぇくせに。
好きな子をいじめるガキみたいに、みっともねぇ。
東条｢おい明智、どこ行ってたんだよ。｣
明智｢別に。｣
東条の言葉にそう返して、席に着く。
東条｢まぁ、いいや。
で、原田を辞めさせる方法、何か思いついたのかよ。｣
明智｢ああ。｣
東条｢まじ？どうすんの？｣
明智｢………、｣
俺は何も言わず、俯いたまま座る若林の背中を見つめた。
**
side Heroine
教室に戻れば、何だか教室が騒がしかった。
｢…どうしたの？｣
茜｢あぁ…、東条が若林にさ……｣
茜の言葉に若林くんを見れば、彼の手の甲に "さすって" って書かれていた。
それを必死に消そうとする若林くん。
それを見て笑ってるクラスメイト。
｢…馬鹿みたい。｣
私は筆箱から油性ペンを取り出した。
東条｢何だよ、｣
｢結衣、まさのこと押さえて。｣
川崎｢え？｣
｢ほら早く。｣
川崎｢あ、うん。｣
結衣と面白がった男子たちがまさを押さえると、私はまさの腕に思いっきり油性ペンを走らせた。
｢よし、できた。｣
東条｢おまｯ……！｣
川崎｢なになに？何て書いたの？｣
東条｢バカ、見んなよ！｣
牛久保｢最後にチビったのは…、小学３年生！？｣
その瞬間、教室中にどっと笑いが起こる。
東条｢ち、ちげぇよ！！｣
｢私があと何個あんたの黒歴史知ってると思ってんの？｣
東条｢A、お前ー！！｣
｢ふんっ。｣
川崎｢そういえばそんなこともあったよねー！
Aよく覚えてたね。｣
牛久保｢なに？詳しく教えろよ！｣
まさのおもらし事件に興味津々なみんなは、もう若林くんのことなんか忘れてて。
｢今のうちに手洗ってきたら？｣
若林｢…ｯ……ありがとう。｣
若林くんが教室を出るのを確認すると、私はほっと一息ついて席に着いた。
明智｢………、｣
しゅうが私を、どんな目で見ていたかも知らずに。
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. - ページ41、「若林｢あ〜、"る" って言うなよ若林ー。｣←これ、東条が言ったセリフですよ??若林が若林に言ってるってなってますけど‥。 (2021年3月24日 13時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - ninakoさん» ありがとうございます泣 そんなに褒めてもらえて感動です！ (2019年6月18日 0時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
ninako(プロフ) - どうしよう、どきどきして切ない。切ない！すきです。 (2019年6月17日 19時) (レス) id: 4d463ce0f8 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 鶴さん» ありがとうございます！ 頑張ります笑 (2019年6月17日 6時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 続き、すごく楽しみにしています！ (2019年6月16日 21時) (レス) id: c081e3d2cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2019年6月9日 22時
