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*****
｢………、｣
明智｢………、｣
デートの帰り道、ただ黙って歩く私たち。
私を抱きしめた理由を聞きたくても、暗いしゅうの顔を見たら、何も言えなくなる。
ただ一つ言えるのは、あの時しゅうの背中が、微かに震えてたってこと。
だから私も無意識に、しゅうの背中に手をまわしていた。
｢………、｣
私は何も言わず、しゅうの手を握った。
しゅうも私を見たけど、何も言わなかった。
手を繋いだまましばらく歩くと、私の家に着いた。
｢送ってくれてありがと。｣
明智｢うん、｣
｢…何かあったなら、一人で抱え込まないで。｣
明智｢…うん……、｣
しゅうが頷いても、まだその手を離したくなくて。
どちらから離すわけでもなく、
ただお互いを見つめていた時だった。
母｢…A？｣
｢…お母さん……、｣
明智｢…ｯ……、｣
しゅうはパッと手を離すと、お母さんにお辞儀した。
母｢秀一くん、よね？｣
明智｢ご無沙汰してます。｣
母｢ええ…。｣
明智｢失礼します。｣
｢しゅうｯ……｣
明智｢じゃあな…。｣
しゅうが逃げるように帰ると、私もお母さんには何も言わず家に入った。
母｢…A、｣
慌てて追いかけてきたお母さんが、私の腕を掴んだ。
母｢まさかとは思うけど、秀一くんと付き合ってるの？｣
｢…ｯ……違う。そんなんじゃないよ。｣
母｢お母さん言ったでしょ？
もう秀一くんとは関わっちゃダメって……｣
｢しゅうの何がいけないの！？｣
お母さんの言葉を遮って、そう叫ぶ。
母｢秀一くんがいい子なのは分かってる。
でもね、あの子の父親のせいで、あなたがまた怪我するんじゃないかって、お母さん心配なの！｣
｢しゅうとおじさんのことは関係ない！｣
そう言って、お母さんが私を呼ぶ声も聞かずに、階段をかけ上がった。
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. - ページ41、「若林｢あ〜、"る" って言うなよ若林ー。｣←これ、東条が言ったセリフですよ??若林が若林に言ってるってなってますけど‥。 (2021年3月24日 13時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - ninakoさん» ありがとうございます泣 そんなに褒めてもらえて感動です！ (2019年6月18日 0時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
ninako(プロフ) - どうしよう、どきどきして切ない。切ない！すきです。 (2019年6月17日 19時) (レス) id: 4d463ce0f8 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 鶴さん» ありがとうございます！ 頑張ります笑 (2019年6月17日 6時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 続き、すごく楽しみにしています！ (2019年6月16日 21時) (レス) id: c081e3d2cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2019年6月9日 22時
