18. 突然の来客 ページ18
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へ｢今は私しかおりません。｣
｢それでも嫌なの。｣
へ｢お嬢様〜、｣
｢ダメなものはダメ。｣
子供のように駄々をこねるヘスにそう言うと、突然、からかうような低い声が聞こえてきた。
タル｢何がダメなのだ。｣
ぱっと声の出どころを見れば、眩しそうに目を細めるタルタル様がいた。
｢…タルタル様…！｣
膝の上に載せていたざるを置いて、急いでタルタル様の元へ向かう。
｢なぜいらっしゃるのです？｣
タル｢…なぜとは？｣
｢すぐに大都を去ると…、｣
タル｢すぐにとは言ったが、即日という訳では…｣
タルタル様が戸惑ったようにそう言った時、ヘスが私の隣で小さく騒いだ。
へ｢もしやこの方が、前に仰っていた……｣
｢へ、ヘス…！｣
慌ててヘスの口を塞ぐと、タルタル様が不思議そうに私たちを見た。
タル｢この者が友人のヘスか。｣
へ｢友人？いえ、私はお嬢様の……｣
｢ヘス！｣
再びヘスの口を塞ぐ。
タル｢お嬢様？…良家の娘だったのか？｣
｢そ、それほど大した家ではありません。｣
タル｢なぜこんな所に住んでいる。｣
｢それは…、私は正妻の子ではないので、実家には居ずらくて……。｣
タル｢そうだったのか。｣
へ｢ところで、タルタル様。｣
ヘスが口から私の手を引き剥がすと、目を爛々と輝かせてタルタル様を見た。
へ｢お嬢様の舞を見たくはございませんか？｣
タル｢なに？｣
｢何を言うの、ヘス…！｣
タル｢舞が踊れるのか。｣
｢ま、まさか！
そんなもの踊ったことすらありません！｣
へ｢嘘はいけません、お嬢様。
幼い頃から郡を抜くほどの腕前ではございませんか。｣
｢ヘス！｣
タル｢それはぜひ、見てみたいものだ。｣
｢な…、タルタル様まで…！｣
へ｢さっ、お嬢様。
そうと決まれば私が準備してさしあげます！｣
｢一生恨むわよ、ヘス。｣
｢はいはい、それでも構いません。｣
ヘスはクスクス笑いながら、私の背中を押して家の中に押し込んだ。
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琴羽(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！！ほんとですね(--;)訂正します。ありがとうございます＜(_ _)＞ (2020年8月22日 21時) (
レス) id: e0b082d93e (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 何度も繰り返し読んでいて今気付いたのですが、37話の私は皇宮に、、のセリフですがヘスではなく夢主のセリフではないでしょうか？ (2020年8月22日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - はるまきさん» さらに嬉しいお言葉(*^^*) 続編も応援よろしくお願いします！ (2018年8月20日 23時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - 琴羽さん» いえいえ！！何回も読み返してます！！これからもがんばってください！！ (2018年8月20日 20時) (レス) id: aab6168f34 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - はるまきさん» ありがとうございます〜泣 最高なんて最高の褒め言葉ですよ(≧∇≦) 更新頑張ります！！ (2018年8月20日 5時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2018年8月8日 9時
