愛してるのに、愛せない〜愛と復讐の狭間で〜 ２

心配 ４ ページ10

主「西島さん…」



隆「…」




隆弘は黒山結花の手を離すと、私にハンカチを差し出した。




隆「…大丈夫？」



そう言った隆弘の目は、酷く悲しそうだった。



主「ありがとう、ございます…」


受け取ったハンカチで、顔を拭く。




結「隆弘、どうしてここに…？」



一部始終を見られてしまった彼女は、バツが悪そうに隆弘を見る。



隆「どういうつもりだ？」



結「た、隆弘…ちがうのよ…」

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