まっすぐな彼 ページ34
*****
｢華零さん、そろそろ撮影再開します。｣
｢わかりました。｣
そう言ってスタッフが去っていくと、鏡の前で軽く髪を整えてドアへ向かう。
ドアノブを握った瞬間大きな雷が鳴り響いて、肩をﾋﾞｸﾘと震わせた。
｢……ｯ………、｣
振り向けば、朝から続く雨が窓を叩きつけていた。
停電でも起こりそうなくらい酷い天気……。
私にとって最悪の展開を想像しながら、控え室を出る。
隆｢A、｣
久しぶりにスタジオに来ていたにっしーが、私を見つけるなり近寄ってきた。
隆｢違った…、華零さん。｣
｢いいよ、Aで。｣
隆｢…そう？｣
｢うん。｣
私がそう言えば、嬉しそうに彼はニコッと笑った。
｢何か話でもあった？｣
隆｢久しぶりに会ったから、声かけただけ。｣
｢…それだけ？｣
隆｢…………？
何か用がないと、話しかけちゃダメなのか？｣
｢…そういうわけじゃないけど、｣
隆｢俺はAと話したかったから話しかけただけだよ。｣
｢…ｯ………、｣
隆｢じゃ、撮影頑張って。｣
そう言って自分の席に戻るにっしーの背中を、呆気に取られて見つめる。
あんな風に言われたのは、初めてだった。
どうしてにっしーは、こんなにもまっすぐなんだろ。
嫌いなはずの私と、話したい、なんて。
自分の気持ちをまっすぐに伝えられる彼が、
少しだけ羨ましい。
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琴羽(プロフ) - ふみさん» はい！早く書けるように頑張ります！ (2018年8月15日 20時) (
レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 続編楽しみです！ (2018年8月15日 19時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 由希さん» 課題頑張ります笑 できるだけ早く続編書けるといいんですが…… (2018年8月15日 19時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 続編楽しみにしてます。課題頑張ってください! (2018年8月15日 18時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - ゆなさん» いえいえ！大丈夫です笑 楽しんでいただけてるみたいで良かったです。更新頑張ります！ (2018年8月9日 18時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2018年7月15日 10時
