女優のスキャンダルの裏 ページ1
*****
｢華やかな世界にこういったことは付き物ですが…、それにしても驚きましたねー。｣
｢清純派が売りの女優さんでしたからね。｣
なんて、建て前だけの言葉を並べる芸能人たちに飽き飽きする。
自分たちだって、あの女の本性は知ってたくせに。
スマホから視線をはずして見たテレビの左端には、
【女優 千葉茜 後輩女優への嫌がらせ動画流出】
というスキャンダラスなタイトルが付いていた。
好感度No.1の彼女にとって、これは致命的な出来事だろう。
｢…ざまあみろ。｣
そう小さく呟いた時、控え室のドアが勢い良く空いた。
｢思ったより遅かったね。｣
秀｢誰のせいだと思ってんだ。｣
私を軽く睨みながらそう言ったマネージャーの末吉秀太は、疲れたとでも言うように私の前に座った。
｢ふふ、私のせいで上に怒られでもした？｣
テーブルに両肘をついて組んだ手の上に顎を乗せると、秀太と視線を合わせた。
秀｢お陰様で。｣
秀太の強いデコピンが飛んでくる。
｢…った…。仕方ないでしょ。ムカついたんだもん。｣
秀｢お前なぁ…。少しは辛抱しろって言ったろ。｣
｢あいにく、生まれてこの方我慢なんてした事ないの。｣
秀｢自分からあの動画を流出させるなんて……。
こういう行動は、お前にとっても命取りなんだぞ。｣
｢構わない。別に、いつ芸能界を追い出されてもいいの。｣
秀｢お前をスカウトした俺はどうなるんだよ。｣
そう言われて、私は秀太を見た。
自分が芸能人でもおかしくないくらいのルックスなのに、スカウトマンをしてた彼。
街中で秀太にスカウトされて、私は女優としてデビューした。
その時から秀太は私の本性を知ってたから、事務所にお願いして彼をマネージャーにしてもらった。
｢またスカウトマンに戻されるかもね。｣
秀｢俺は自分のためにも、お前にもっと頑張って貰わないといけないんだ。｣
｢…わかった。今後は、…少し気をつける。｣
秀｢今のお前には少しでもありがたいよ。｣
秀太が心底疲れたようにため息をついた。
｢…ん、そろそろ時間だ。着替えないと。｣
秀｢外に出てるから、終わったら呼んで。｣
｢はーい。｣
出ていく秀太の背中に、そう返事を返した。
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琴羽(プロフ) - ふみさん» はい！早く書けるように頑張ります！ (2018年8月15日 20時) (
レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 続編楽しみです！ (2018年8月15日 19時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 由希さん» 課題頑張ります笑 できるだけ早く続編書けるといいんですが…… (2018年8月15日 19時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 続編楽しみにしてます。課題頑張ってください! (2018年8月15日 18時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - ゆなさん» いえいえ！大丈夫です笑 楽しんでいただけてるみたいで良かったです。更新頑張ります！ (2018年8月9日 18時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2018年7月15日 10時
