守りたい人 隆弘side ページ48
*****
Aに言われた通り、俺は映画の打ち合わせが終わった後、カフェに来た。
｢…あいつが来てからでいいか、｣
一人では洒落たカフェに入りづらくて、外でAを待つことにした。
それから1時間近く経っても、Aは来なかった。
すると、コートのポケットに入れたスマホが震えた。
Aごめん、急用で行けなくなった
隆｢マジかよ……、｣
AからのLINEにため息をついて、仕方なく帰ろうとした時だった。
実｢…隆弘？｣
その声に振り向けば、カフェから実彩子が出て来た。
隆｢実彩子……、｣
実｢どうしたの？鼻真っ赤だよ。｣
実彩子に指をさされて、ぱっと鼻を隠す。
隆｢ちょっと、待ちぼうけくらってさ。｣
実｢そっか。実は私も……、｣
隆｢そうなんだ。｣
そう言った俺を実彩子はちらりと見ると、小さくため息をついてマフラーを外した。
実｢相変わらずマフラー付けないんだね。｣
そう言いながら、実彩子が俺の首に自分のマフラーを巻く。
隆｢いいよ、お前が寒くなるだろ。｣
実｢大丈夫。｣
隆｢…ありがと。｣
そう言えば、前にもこんなことあったっけ。
遠い高校時代の記憶を思い出すと、自然と口角が上がる。
実｢…ねぇ、隆弘。｣
隆｢ん？｣
実｢私たちが別れる前、Aと……、
…ｯ………やっぱり何でもない。｣
隆｢…そっか、｣
実彩子が何を言いたいのか、ちゃんと分かってた。
でも今更あの頃の話をしても、何も変わらない。
実彩子の隣には今、日高って奴がいる。
実彩子を幸せにしてくれる奴が……。
それに俺にも…、
守ってやりたい奴がいる。
そんなことを考えながら、俺の頭には昨日のAの泣き顔が浮かんでた。
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琴羽(プロフ) - ふみさん» はい！早く書けるように頑張ります！ (2018年8月15日 20時) (
レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 続編楽しみです！ (2018年8月15日 19時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 由希さん» 課題頑張ります笑 できるだけ早く続編書けるといいんですが…… (2018年8月15日 19時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 続編楽しみにしてます。課題頑張ってください! (2018年8月15日 18時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - ゆなさん» いえいえ！大丈夫です笑 楽しんでいただけてるみたいで良かったです。更新頑張ります！ (2018年8月9日 18時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2018年7月15日 10時
