自動販売機、のような

大丈夫かな？ ページ7

※ 嘔吐あり



ー



「うっ、ん”っ、げほっ…、おぇっ。」



トイレに籠って10分。



一向に治らない。

それどころか、酷くなる一方。



「はぁっ、はぁっ、うっ…。」



意識も朦朧としてきて、

このまま倒れてしまってもいいと思っていたとき。



「シゲ？いるの…？」



まっすーの声が聞こえた。



1つだけしまっている個室を見つけたらしく、

コンコン、とノックをした。



「ま、す？」



「っ！シゲ！？どうしたの？」



荒い呼吸を整えて、返事をしようとするけど、



「ごめ、だいじょうぶ、今でる、うっ、おぇっ、」



また吐いてしまう。



「シゲ、気持ち悪いんだね。

開けてくれる？」



正直恥ずかしくて、開けたくなかっけど。



「シゲ、お願い。あけて？」



この辛さから逃れたくて、

思わず扉を開けてしまった。



まっすーは、驚いた顔をしながら、



「思いっきり吐きなよ？」



そう言って背中をさすってくれた。



「ありがと、ごめ、うっ、ん”ぅ、」

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