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最悪、最悪すぎる。

逃げてしまいたい、
でもこんな奴らに負けるなんて嫌だ。

変なプライドが私の中でかあっと熱くなった。




「はよ消えろやぁ!」



「ははは、ほんまほんま!」




そんなクラスの声を耳にぐっと血が出ていない方の手で強く拳を握ると、私の前でふわりと甘いにおいが香った。

そんな、だって私のこと助けてくれる人なんて…。どうせなんかされるんだ。そう思って目をきゅっと瞑れば、




「わ、痛そうやなぁ。自分、大丈夫か?」



「へっ…?」




ばっと顔を上げた先には、眉を下げて痛そう、と私を心配そうに覗き込む知らない男の子の顔。

だ、誰?

ちょっと待ってなぁとずぼんならティッシュを出して私の指に押し付けると、クラス中がしーんと静まり返った。


どうすればいいのか分からなくて目を泳がせていると視界の端に小瀧の不機嫌な顔が入って、目があってびくっと肩が震える。

すると目の前の男の子は、眉をぴくっと動かして小瀧の方をじっと見つめた。




「…そういうことな。行くでっ」



「え、ちょっと!」




男の子はぐいっと私の腕を引っ張って立たせると、そのまま廊下を進んで行く。
途中立ち止まって首を傾げながらもずんずん歩く。

そしてついた先は…




「保健室…」



「お、迷わず来れた!失礼しまーす。あれ、先生おらんやん」




保健室に連れてきた彼は私を椅子に座らせると絆創膏どこやろ?ってガサガサ棚を漁っている。




「あ、あった。ほい、絆創膏貼るから手洗お!」



「え…あ、うん」




私の手を取って優しくゆすいでくれて、ぱっくり割れた傷口をテッシュでぽんぽんと叩くと器用に絆創膏を貼ってくれた。


痛そうやなぁ、これは染みるでと笑いながらも心配そうに私の顔を覗き込んだ。

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結愛(プロフ) - 続きが気になります… (2020年3月5日 15時) (レス) id: 0b21ae6365 (このIDを非表示/違反報告)
山田侑李 - お調子者さんの小説面白いから好きです!!続きがすごく気になるので更新頑張って下さい!!応援してます! (2019年8月9日 20時) (レス) id: b37b97347a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり。(プロフ) - とても続きがきになります!私生活が大変かも知れませんが更新まっています。これからも応援しています。大好きです! (2017年12月30日 20時) (レス) id: 3406c2e5aa (このIDを非表示/違反報告)
のん - 続きが気になります、、!更新頑張ってください!!応援してます! (2017年12月16日 20時) (レス) id: b2684b0a13 (このIDを非表示/違反報告)
まち子(プロフ) - 早く更新して欲しいです、。お調子者さんの作品大好きなので中途半端に更新止めて欲しくないです。 (2017年12月5日 14時) (レス) id: 622463efda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お調子者 | 作成日時:2017年6月25日 16時

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