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メリークリスマス 9 ページ9
走って……
走って……………
いつも彼女と別れる道まで来て……
ようやく…見慣れた小さな背中を見つけた。
息を切らしながら走ってきた俺を見て
びっくりしたように微笑む君。
「どうしたの？」
「あの…引っ越…し……ケホッ……」
「ふふっ、大丈夫(笑)？」
息が切れていて…上手く話せない。
「バイト抜けてきたの？」
「え………？」
「サンタのまんま。」
「…」
「なんか…真っ白な雪の上にいるとさ…」
「ん…」
「ケーキの上のいちごみたいだよ」
クリスマスケーキみたい、って笑う君のえがおに…ただ見とれてしまう。
胸に何かがつまっているようで…苦しい。
言いたいことはいっぱいあるのに……
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作者名：おーみゃ | 作成日時：2020年1月3日 15時
