Ep.4 ページ4
確かにさっきから視線を感じる…
北斗「ってえ！？」
そこには何人もの生徒が居た。
北斗「だ、だ、だ、誰？」
樹「俺の友達」
北斗「え、いつ作ったの？」
樹「さっき。」
北斗「さっき？！」
(こいつすげぇな…すぐに友達作りやがった…)
樹「でも北斗が1番の友達だな！！」
北斗「あ、うん、樹ありがとね、助けてくれて」
樹「いえいえ〜」
そう言いながら樹は俺の頭を撫でた。
北斗「！？！？！？」
(びっくりした…急に触られるとちょっと心の準備が……)
北斗「俺犬じゃないよ…」
樹「もしかして、嫌だった？？？」
(別に嫌じゃない…けど……嫌じゃなかった自分が嫌というか……)
樹「一緒に帰ろうぜ〜！」
北斗「うん！」
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……
…………
今樹と一緒に帰ってたんだけどさ、まだ2人とも家着かないの。
樹「……北斗…家まだ着かないの？」
北斗「……樹こそ…もう３丁目だよ？」
でも俺はあとちょっと歩けば着く、樹はどうなんだろうか。
……
…………
(はぁ、やっと着いた。樹の家どっち方向だろ……)
北斗・樹「「じゃ、俺ここだから」」
(？！)
俺らは1つのマンションを指差して全く同じことを言っていた。
(でも、このマンションに住んでる同級生も結構居るし……)
ここは5階建てのマンションだ。
(さすがに階は違うよな…？)
エレベーターに乗り込みボタンを押そうとする。
俺も樹も4階を押した。
(？！？！？！？！)
自分の家の前まで駆け足で向かう。
右を見ると樹が居た…
北斗「樹……もしかして俺ら…」
樹「お隣さん…？」
北斗「まじかよ笑笑笑笑」
樹「こんなことwwあるんだww」
樹「うち来いよ」
北斗「へｯ？！」
(俺が樹の家に…？今日会ったばっかりだよ……？)
樹「お茶ぐらい出すからさ」
北斗「………じゃあお言葉に甘えて、」
樹「どーぞどーぞー」
ガチャｯ
今は誰も居ないらしくとても静かだ、そのせいで自分の心臓の音が耳に響いて落ち着かない。
樹「俺の部屋ここ〜」
北斗「おおぉ…？」
樹「なんもねぇべ？笑」
北斗「なんもねぇな笑」
正直グラビアアイドルのポスターとかがでかでかと貼ってあったりするんじゃないかなんて思ってた。
でも、ベッドと机とイスだけというシンプルな内装になっていた。
樹「テキトーに座っといて〜」
北斗「おう…」
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作者名：成瀬 李杏（なるせ りおん） | 作成日時：2022年5月4日 0時
