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怒りに震えながら、眼鏡を中指で定位置に戻して、息を大きく吸う。
『あのー！！起きて下さーい！困りますー！！！』
？「……」
『……』
マジか？マジなのか？！
全然起きないんですけど！
この子！
異性に触れるのは、何だか気が引けるのだけど、仕方なしに肩を揺らしてみたりする。
それでも起きない！
『嘘でしょ…？この子をこのまま置いて帰る訳にもいかないし…』
どうしたらいいの？
『本当に起きませんか…？』
？「……」
私は、事務所から膝掛けを持ってきて、彼の体に掛ける。
いつから寝てたのか分からないけど、もしかしたら、もうそろそろ起きるかも知れないし。
少し待ってみよう。
私は床に座り込んで、絵本を読む事にした。
毎週木曜日は、読み聞かせの日。
来週は、どんな絵本を子供達に読んであげようかな？
本さえあれば、飽きる事などない。
しばらく、絵本を読みふけっていた…
〆
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作者名：rui
| 作成日時：2019年4月6日 0時
