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「ジミンさん…やっぱり、少し休んだほうが」


『あ…いや、大丈夫ですから。』


「…でも。」




俺はAさんを押し潰さないようにと
必死に片腕で体重を支え続けた、結果



案の定、降りる頃にはぐったりで。



心配したAさんが何処かで休んだほうが…
と気を遣ってくれている



もっと体力…というか筋肉?付けとくんだった、
ダサすぎる。



今度グギにでもジム教えて貰おうかな、
あいつ…筋肉うさぎだし。




「じゃ、じゃあ…せめて、」



“ここにいて下さいね”と
見つけたコンビニの中に入って行ってしまった彼女



しょうがないからとりあえず待っていると




「ジミンさん!はい、これ良かったら」




手渡されたのは、よく冷えたミネラルウォーター



『…ありが、とう。』



せっかくもらったし、さっきのアレで
変な汗もかいたし



キャップを外して、一気に喉へと流し込めば




『っはぁ…うま。生き返った』




ただの水なのに想像以上に美味しくて
気が付いたらつい、そんな言葉を口にしてしまってた。




あ、やば…反応がダサすぎる?
それともオヤジくさ、とか思われた?



って一瞬あせったけど



「笑 …よかったです、喜んでもらえて。そんなに美味しそうに飲んでもらえるなんて」



俺の反応を見てむしろ笑顔になってくれた
Aさん。それを見て安心する俺。



…なら、いっか。



『いや、本当にありがとう。めっちゃ上手い』


「あはは、笑
ジミンさん、本当に美味しそうに飲みますね。」



『え、そう…?』


「はい、さっきの居酒屋でも…ずっと美味しそうに飲んでました。」



あ、うそ…ってことは
一度も目合わせてくれないって思ってたけど、

実は見られてたってこと?




『あ、見てたんだ…てっきり、避けられてるのかなって思ってた。目も合わせてくれないし』


「それは…すみません。緊張しちゃってて…避けてるつもりはかなったんですが、」


『人見知りって言ってたもんね…?』


「…はい。ごめんなさい」




目を合わせてくれなかった理由も
本当にただの人見知りって、事が分かって



なんとなく安心した俺。



心なしかAさんの表情も
柔らかくなってきて、口数も増えてきたような気がするし…




『いえいえ、気にしないでください?じゃあ…そろそろ行きましょうか、』





満員電車で耐えた甲斐も少しはあったかな?
なんて思えて



俺とAさんは、コンビニから再び家の方へと歩きだした。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン   
作品ジャンル:タレント
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作者名:ののみん | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/m3884102734  
作成日時:2018年6月10日 14時

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