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「ジミナーーー!!おっはよー!!」
『あ、テヒョン…おはよ。』
月曜恒例の全体朝礼が終わるなり
くそハイテンションで俺のところやって来たこいつ
キム・テヒョン。
新卒からの同期で一応俺の親友
「ねね、ジミナ!金曜日ひま?暇だよね!合コン行かない?行くでしょ?ね!」
『…パス。予定あるし』
「えぇ〜!?嘘でしょジミナぁT T
予定なんかあるわけないじゃん〜泣」
余計なお世話だな。
というかテヒョンそれただの悪口
テヒョンは一緒にいて楽しいし楽だし良いやつだけど…
結構な頻度で俺に失礼な事を言ってくる。
まぁ、テヒョンだし…四次元だし
ぜんぜん気にもしてないんだけどね。
てかさ…
『テヒョン、いま金曜日って言った?』
「うん。金曜日。え、?なになに?!もしかして…ジミナ行く気になってくれた?!」
『いや、違うから…行かないし。
じゃなくてさ…金曜日って歓迎会じゃなかった?今日異動して来た人の』
名前なんだっけ…
さっき朝礼で挨拶してた、あの…
「Aちゃん?」
『あ、そうそう!Aさん…確か苗字は俺と同じパクさんだったっけ』
「そだそだ!パクさん!パク・Aちゃんだ!」
『じゃあ…呼べないな。パクさんって…ややこしいし』
「お互いパクさんって呼んでたら、それはそれで面白いけどね〜♪」
『こらテヒョン、人の苗字で面白がるなよ。てかさ…』
さっきから気になってたんだけど…
『お前…もうAちゃんなの?』
「うん、だって名前Aって言うし…」
『それはそう、だけど…』
にしてもだよ?早くない?いくらなんでも
さっき朝礼したばかりでまだ個別に挨拶とか
これから宜しくね?の会話も一切してないのに
『ま、テヒョンだからいいけど…』
四次元な上に人懐っこくてコミュ力お化け
人との距離の詰め方もそりゃエグいわけで…
とまあ、それは置いといて
『とにかく合コンには行く気もないし、そもそも金曜日はAさんの歓迎会だから…
テヒョン。お前も出席するんだからな?』
「はーい。じゃあ断っとこうっと…」
と、合コンの幹事であろう友人に連絡を入れていた。
正直、歓迎会とかめんどくさいし
どうせ彼女とは同じ部署になったんだ
そのうち業務で一緒になって、それなりに仲良くはなれるだろう。
てか別にそれぐらいで十分だわ…
そう思っていた。
その時はまだ。
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作者名:ののみん | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/m3884102734
作成日時:2018年6月10日 14時