short story II

ヌナを溺愛しているグクと怖がるテヒョン ページ39

どーも。ジョングクです。



今日は大きな音楽祭の収録に来ています。
もちろん出演者です。



普段出ているような音楽番組と違って
今日はとにかく出演者が多い。




そして待ち時間も長いです。




待ち時間といっても
ただ、待ってるだけじゃないんです。




お客さんのすぐ側に用意されたテーブル席に座って、他の出演者のパフォーマンスを見ているので退屈はしません。




むしろめっちゃ楽しいです。





え、なんで？





だって…そりゃ





何組もヨジャドルが出るじゃないですか？




つまりそれをずーっと見てる訳じゃないですか？




そりゃ、楽しいに決まってますよね？





『ヒョン…あの衣装クソ可愛い』


「あ？あぁ…でも俺右の方が好き」





こーゆー時はテヒョニヒョンが
となりにいる事が多いです。





『花柄だけどブリブリしてないし、
ショートパンツとか…僕のモ ロ好みです』


「そう？俺は胸 元がやっぱ、ガーッて
開いてる方が好みだけど？」






テヒョニヒョンの意見は聞きません…
と、いうか耳に入って来ません。





『あ、でも…ヒールよりも、スニーカーに
してくれた方が萌えるかも、』



「そう？俺なら断然ヒールだけど…
かかとは細い方がいいな。エ ロいし…」






聞こえないのは、流れている爆音のせいではありません。






『…ヒョン。さっきから
何想像して言ってるんですか？』


「…なにって…おか ず。今夜の」







僕はテヒョニヒョンのように、品のない妄想はしません。





『…さいてーですね。』


「…グギは？」






…笑




そんなの決まってるじゃないですか、







『…今夜のヌナ。』






今日はこれが終われば、久しぶりに実家に帰れます。


てことは、今夜は一晩中ヌナと一緒です。





「…本当の姉弟だよ、な？」


『…はい。』






あぁ〜もう！早く！！お店が閉まっちゃう！！






最低でも…日付けが変わる前には帰りたいです。





「グギ…顔怖いよ(大丈夫かな…こいつ。)」



『いま真剣なんです
(誕生日プレゼントに…喜ぶだろうなぁ♡)』

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