short story II

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「お願いですから、ついてこないでください！」





『え、なんで？』





「いや…なんでじゃなくて…警察呼びますよ？」




『…え、なんで？』





「なんでって…これ不法侵入じゃないですか」




『え、なんで？おねえさんと一緒なのに？』





「一緒じゃなくて…あなたが勝手について来てるだけでしょ」




『えぇ〜おねえさん覚えてないの？テヒョンだよぉ、さっき言ったのに…』





なんなのこれ！！




さっきから、ぜんっぜん会話になってない！！




というか、なんでこの人ついてくるのよ！





どう考えてもヤバいでしょ…危ないでしょ！




一瞬でも綺麗な顔からなんて思って
見つめちゃった自分を呪ってやりたい！





それに…なに？飼い主とか





わたしのペットにでもなる気？





イケメンを拾って飼うとか
どっかのドラマでもあるまいし…





だいたい、あの時はもっと、こう





雨が降ってて、箱の中で震えてるイケメンを
綺麗なおねえさんが助けて




そーこーしているうちにペットになって…




そんな感じじゃなかったっけ？




ペット側だってこんな
無理やり乗り込んでくるようなペットじゃなかったじゃん！？




もーなんなの！本当に、この図々しさは




『おねーさん？眉間にすごいシワ…




それに鍵ぜんぜん刺さってない、よ？さっきから』





「え…あ、ほんとだ。





って…





いやいやいやいや！ちょっと、まってよ…」





やっとの事でドアを開けたと思ったら




家主のわたしよりも先に、玄関へと上り込む青年





『ほら？早く…入りなよ？』





「……あのねぇ」





ここは、わたしの家ですから！！

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