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彼の真っ直ぐなまでの優しさに…
ひどく胸が苦しい
『ううん…ちがうの…やっぱり、ごめんなさいなの…
もしかしたら…また変なヤツいて、ヌナが怖い思いするかも、って…
急いで確認しに行った、けど…』
「…テヒョンく、ん」
それで走って行ったんだね…
『でも…途中で、あ…ヌナがひとりだ、って。
ヌナがひとりで怖い思いするのは嫌だって…
だから…ごめんなさい。』
登っていたエレベーターが止まって
ドアがゆっくりと開く
と、同時にほどかれる彼の腕
けれども右手は繋いだまま
玄関の前まで2人で歩いて行く。
「…ありがとう…テヒョン君」
カチャッと鍵が開く音が、無音の廊下に響き渡ると
テヒョン君は片手でドアを開けてくれた。
だけど、そのまま彼はするすると中に入るなり
『ヌナ…俺が…ヌナを守りたい、』
さっきよりもずっと強く抱き締められる
わたしのからだ
「っ…テ、テヒョンくん」
『聞いて…ヌナ…』
テヒョン君は遮るように言葉を続けると
『おれ…ヌナが好き…どうしようもないくらいに、好きなの…』
「…」
『…ダメなんだ…諦めようと思ったけど…
グクも…ヌナが好きだから…』
「っ…」
わたしは、突然出てきた名前に思わずビクッとなってしまった
『でも…俺もヌナが好きだから…俺がヌナを守りたい。ヌナの側にいたい…
だから…ヌナにも早く…俺を好きになってほしい』
ゆっくりと腕が解かれて見えた彼の瞳は
ゆらゆらと揺れて、今にも泣きそうだ。
「…テヒョン君…でも…」
それは、ダメだよ…
決して許されない事だから…
『っ、いい…言わないで…分かってるから、
ただ…知ってほしかっただけ。』
テヒョン君…
『…じゃあ、ね…おやすみなさい…』
結局…わたしが彼の真っ直ぐな言葉に
何も返してあげられないまま
再びドアの閉まる音がして
あっと言う間に彼の背中は
静まり返った深夜の廊下に消えて行った。
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ののみん(プロフ) - まにかさん» コメントありがとうございます^ ^そして更新が遅くてすみません；笑 楽しみにして下さってる、まにかさんの為にも頑張って更新しますね！今後ともよろしくお願い致します^_^ (2018年1月23日 23時) (
レス) id: ba29038928 (このIDを非表示/違反報告)
まにか - 初めまして！！初コメです！！お話とても面白いです！！とてもとても続きがきになるので更新が待ちきれません…笑笑 (2018年1月23日 0時) (レス) id: 789440deae (このIDを非表示/違反報告)
ののみん(プロフ) - RiRu★さん» ありがとございます！応援して下さると頑張れます☆更新おそいんですが、これからもよろしくお願いします^ ^ (2017年10月17日 23時) (レス) id: ba29038928 (このIDを非表示/違反報告)
RiRu★(プロフ) - すっごく面白いです！頑張ってください！ (2017年10月16日 19時) (レス) id: 621b393ba8 (このIDを非表示/違反報告)
ののみん(プロフ) - ササさん» ありがとうございます(TT)応援してくださる方がいると分かって嬉しいです！更新遅いんですが、これからも頑張ります>_< (2017年7月20日 0時) (レス) id: 6ee092fada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののみん | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/m3884102734
作成日時：2017年6月27日 3時
