short story I

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蘇る記憶の数々




初対面の男の家にガードゼロで転がり込む
情けなさを通り越して




そんな、自分に怒りさえ込み上げてきた





「…ご、めんなさ…ぃ、」





『ん？』





「…ごめん、なさぃ。自分が悪いです」





シチュエーション的に





私がイケメンに喰われたどころか
むしろ喰いに行ってるじゃん、





アホか…いい歳して、





『…ん〜、それ凹むなぁ』





「？…ぇ、わっ！」





同時にくるッと向きを変えられる体





『ごめん、て…それ凹む、
楽しかったのにな〜俺は』




いや、肘を立てて
上から見下ろさないで…




やっぱりこの人、顔が綺麗すぎるよ…





「…」





『それにさ…』





「…？」





『嫌なんだけど…間違いとかじゃ、』




「…と、いうと…？」




『これで終わりにしなくない、ってこと』




それって…




これからも会うってこと？




『俺たちさ、変人なところも、趣味も似てるし
…えっ ちなところも似てない？^^』




あ、




あー、




そーゆー流れね…




クラブで意気投合して


その日のうちにしちゃって、
してみたら意外と相性良かったりとかで



そーゆーお友だちになるってパターン。




で、そのうち片方が
もう一方の事好きになっちゃって




でも、そーゆー関係だから言い出せなくて




って…ベタなパターン。




まぁ…そのうち好きになるかは、置いといて…





「…いや、でも…昨日はだいぶ酔ってたし」





イケメンさん、申し訳ないけど
セ フレなんてごめんだわ…





「ほら…その、勢いというか…」





『え、まさか…これきり？』





イケメンさんなら別に困ってないでしょ？



私一人くらい逃したって、他にもっと…





『昨日、あんなに求めて来たのに…？
え、意外とチャラい…？w』




「いや…そーゆ訳では…だって、やだし」




『…？』





そうだよ、ごめんだよ…





「その…セ フレとか…や、だし」





『…ぷっw』





…は？こいつ、いま笑った？




「え、なんで笑っ」



『いやw ごめん…wもしかして、
あれ？俺にセ フレにされると思ったの？』

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