11 ページ41
『そっ、か……』
そう言いながら
今度はベッドに横たわるグク
彼の重みで僅かに軋むスプリング音でさえも
今はなんだか切なく聞こえる
『なら、さ…』
言葉を続けながら此方を向いて
ひじで頭を支えるような体制になると
『俺が愛してあげよっか？Aのこと…』
「え？」
え、愛すって何？
『って言っても今日だけね？』
ぜんぜん思考が追いつかないんだけど…
わたしを？愛する？グクが…？
しかも今日だけって…？
「ちょっと待って、グク…それってどういう意味で」
『その代わりAは、俺の事も愛してよね？今日だけ』
グクは、そう言ってベッドから降りて
私の目の前でしゃがむと
「ね、愛すってどういうこっ…わっ」
いとも簡単に中に浮く体にびっくりしたのもつかの間
「っちょ…まっ、てなにすっ…んっ」
ベッドに降ろされた途端に
上から降ってきた唇
とてもじゃないけど…
こんなの思考が追いつけない、
「っん…ちょ…なんっ、で」
力一杯胸を押して引き剥がすと
『Aが自分を愛せないなら、俺が愛すよ。
それに…
ヒョンから愛されないなら、俺が愛す』
「だから…愛すってどーゆーい」
『だから……
俺のことも愛してよ。あの人の代わりに…
あの人だって思ってAのこと抱くから、
Aもヒョンだと思って俺に抱かれて？』
「そんな…んっ…」
再び塞がれた唇と
背中から這うように入れられた掌が
この、意味不明な状況への疑問だけじゃなく
理性さえも奪ってく。
けれども…
どんなに快楽の波が押し寄せて来ようとも
この気持ちだけは
いつまでも頭の中を行ったり来たりしていた。
「…つん…あっ、まっ…て」
『っ…またな、い…ほらここっ』
「やっ…だ、め…そこっ」
ねぇグク…
そんなの悲しすぎるよ。
そんな寂しそうな表情で抱かれたら
あなたの心の中まで
私に流れ込んできてるみたいじゃない。
だって、ほら
今だって私たち
涙でお互いが見えなくなってるよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 626人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花 - うれしい！待ってます！！全部話が神がかってますね…。応援してます (2018年1月25日 20時) (
レス) id: c291e67c46 (このIDを非表示/違反報告)
ののみん(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます！ジミンちゃんも作りたいとは思ってるので、グクが終わったら挑戦してみようと思います^ ^これからも宜しくお願いいたします(o^^o) (2018年1月20日 17時) (レス) id: ba29038928 (このIDを非表示/違反報告)
花 - ののみんさん» ジミンの話もみたいです！！おもしろかったですー。これからも最新頑張ってください！ (2018年1月17日 16時) (レス) id: c291e67c46 (このIDを非表示/違反報告)
ののみん(プロフ) - まきこさん〉〉コメントありがとうございます！あと、いつも読んで下さり嬉しい限りです。グクのお話は『世界で一番大嫌い』ですかね？長編の予定はないのですが、ご要望が多ければつくるかもしれません； (2018年1月10日 0時) (レス) id: ba29038928 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ - いつも読ませて頂いてます！グクのお話を長編にリメイクしてほしいです！ (2018年1月9日 19時) (レス) id: 0f18734ff3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ののみん | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/m3884102734
作成日時：2017年5月8日 2時
