Jr.で妄想

同級生　虎 G.M ページ36

ASid



あーもー！寒い！！

こんな寒い日には誰か後ろから走ってきて

そのまま私にくっついてくれないかなぁ



なんて考えて登校していたら突然後ろから抱きしめられる



ねぇ待って！！今考えてたこと！そのまんまじゃん！

……誰だろ。元太くんじゃないと許さない←




すると急に耳元でおはよ、Aちゃん。と言われる。



この声は！！






「元太くん！」

『ん、せーかぁい』

「もー、びっくりしたんだからね！」

『ごめんごめん笑 Aちゃんが寒そうに前を歩いてたからつい笑』

「だって寒いじゃん」

『まぁ寒いけど、』

「でしょ？？」





そんな会話をしている間にも後ろから私達を追い越す

人達が挨拶をしていく。




〔げんげん、A様、おはようございます〕

『おはよ』

「(コクッ)」





その子達は通り過ぎたところで

やばい！挨拶返してくれた！などと騒いでいた





「はぁー、モテる男って大変だねぇ」

『こっちから言わせればモテる女って大変だねぇ』

「私が言ったことそのまま言わないで」

『えー、いいじゃん。ていうか、ちゃんと返事してあげなよ』

「いや、ムリ。」

『そんなに？』

「私の人見知りの酷さ知ってるでしょ？」





入学当初、私は人見知りが激しすぎて席がたまたま隣

だった元太くんとしか話せなかった。それに比べて元太

くんは社交的な性格なのかすぐに人気者になった。


そしてなぜか私はA様、と呼ばれるようになった。

この理由は未だに不明なんだけど。


ちなみに元太くんは男子からは元太、女子からは

げんげんって呼ばれてる。元太くん呼びは私だけかも


てか、私そんなにおとなしい子じゃないんだけどな笑



学校に着いてから元太くんと別れる。

2年になってからクラスが離れちゃったんだよね





《A様、おはようございます》

「……おはよ」





勇気をだして返事をするとその子だけでなく

周りの子達も驚いて黙ってしまった。

しばらくしてからわれに返ったように




《ねぇ！今の聞いた！？A様が返事をしてくれた》



と騒いでいた笑




《あの、俺の名前分かりますか？》

「…宮近海斗くん、だよね？」

《そうです、！》




すると今度はそれを自慢しにいった笑 可愛い子だ笑



『Aちゃーん』

「元太くん！なに？」

『聞いたよ。返事したんだって？』

「その話？いや、ただなんとなく返事してあげただけ。いつも話しかけてくれる子だから」

『ふーん』

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