これは錯覚でしょうか？ おついち ページ39
【おついち彼女設定】
よくおついちさんは"みんなのお母さん"と言われる。あながち嘘じゃなくて弟者くんや兄者さんのご飯を作りに行ったり、掃除してあげたり。最年長で、面倒見が良い彼の事だからある意味仕方ないかも知れないけど、流石に彼女の私にまでそんな面を見せてくれなくてもいいとはじわじわと実感している。
ゲームの実況では自分の事をドMって言ったり、綺麗なお姉さんにナンパしたりとやりたい放題な癖に私に対しては"スカート短くしちゃ駄目だよ"とか"女の子がこんな時間まで人の家にいるのはちょっとねぇ"なんていうお母さん節。
でも言い方が嫌味たらしくなくて、無駄にイケメンオーラを放ってくるから何も言えなくていつも素直に頷いてしまう。余裕ある大人なオーラ、って言えばいいんだろうか…とにかく女の子に慣れてそう
でもそのお母さん節のお陰？せい？でキスは愚か、手を繋ぐのも数回程度。相手にされてない、なんて言うのは悲しくなってくるから私を大切にしてくれてるって言っとく。
｢Aちゃん、Aちゃん｣
イタズラ好きな弟者くんが満面の笑みで私の肩をつつく。
｢おついちさんにさぁ……抱きついてみてよ｣
おついちさんに？そんな目線を向けると面白い反応見れるかなって、と他人事みたいにニヤニヤと笑った。
抱きついたら…女の子に慣れてそうなおついちさんの事だしきっと抱き着いても"どうしたの？"とか"こらこら、女の子がそんな事しちゃ駄目"なんて言われそう。そう思いながら御飯作りにきましたよ〜なんていつもの調子で弟者宅を訪れるおついちさんへ駆け寄りぎゅぅっと抱き着いた。
反応は…ない。私を抱き締め返すでも、甘い言葉を囁くでも。多分これは怒ったかなぁ、なんて所謂冷や汗を浮かべながらそっと顔を上げた。
｢……っ、え、あ…っ、A…ちゃん、｣
見上げた彼の表情は今まで見た事ないぐらい真っ赤で、明後日の方向を見ながらしどろもどろになって酸素の足りない魚みたいに口をパクパクと開けていた。
こんなおついちさん見たことがなくて、胸をくすぐられているみたいにきゅんきゅんとときめいてしまう。いつもは大人っぽくて、面倒見がいいのに、今のおついちさんと言ったら帽子を引っ張って表情を隠し、それでも隠しきれない口元を押える。
そっと回される腕は緊張から少し震えている。
｢あーもー、Aちゃんあんまり可愛いことしないでよ。おついちさんこれでも頑張って抑えてるんだから…あー、｣
【END】
かき氷を分け合って 兄者→←男に嫉妬するのはありですか？ 兄者
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朔(プロフ) - 白銀卿さん» コメントありがとうございます。曲と被ってるってなんか少し恥ずかしいですね(笑)相変わらずの更新速度ですがよろしくお願いします。 (2017年6月8日 20時) (
レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - ぽむさん» コメントありがとうございます。書いた甲斐がありました！需要あるんですね(笑)ネタが溜まったら書くかも、です(笑) (2017年6月8日 20時) (レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
白銀卿(プロフ) - 49日目の嘘とホントのある一文と俺の知ってる曲の一部分が重なっているように感じながら読んでました。更新お疲れ様です。次も楽しみにしてます。 (2017年6月7日 23時) (レス) id: 4697ccbf74 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - いつも読ませていただいてます！本当に素敵な作品ばかりで…三人称さんの小説は私というものに需要がありますよ笑ぜひ読みたいです^^ (2017年6月7日 22時) (レス) id: 3b5acabf2f (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - anna o-さん» そう言ってもらえて書いてて良かったって思います！中々大変な道のりでしたね、それでもあっただけラッキーですよ(笑) (2017年6月2日 11時) (レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔 | 作成日時：2017年5月12日 13時
