そのラインを越えないでね 兄者 ページ20
【夢主友人設定 SSSネタ】
〜Anizya side〜
「なぁ、A〜。今日俺とゲームしない?いいだろ、いいだろ?」
「俺が夕飯作るから泊まってってよ、パジャマとかも貸すし、な?」
俺の弟は我が儘だ。
それであってあざとい。
自分の容姿や声音を理解してこの表情と無邪気っぷり。
アイツはAが優しくて、断るのが苦手な事を知ってるから毎回そうやって頼み込む。
「おい、弟者…Aが困ってんだろ。やめてやれ」
実際問題俺もAとなるべくなら一緒にいたいし、泊まってもらいたいが、それが弟者の提案ってことに微力ながら腹が立った。
「えー、A困ってないよな?」
眉を寄せて苦言の表情を浮かべた弟者はAの腕を引っ張って首を傾げる。なんとも言えない様子のAは"うーん"と苦笑いを浮かべた。普段ならおっつんを助けに呼ぶだろうが生憎まだ編集中で居ない。
「え、弟者く…」
曖昧な返事しかしないAに痺れを切らした様子の弟者はAの頬に軽くキスを落とす。
「ちょ…弟者。軽々しくそんなことすんな」
あまりの驚き様に一瞬声が出なかった。これが唇だったら確実に弟者を殴ってるか、ハッ倒してる所だった。俺は溜息を付きながら状況が掴めず頬を押さえて顔を赤らめるAから弟者を引きはがす。
「兄者には関係ないじゃん。
それにいいの、俺Aの事好きだから、軽々しくなんてない」
「はぁ?」
ムッと頬を膨らませて、オレの腕の中でめいいっぱい踠くが、器用なアイツは俺の手からすり抜けてまたAにべったりと引っ付く。まるでひっつき虫だ。
「どーせお前の言う"好き"ってのは"love"じゃなくて"like"の方だろ。Aが何でもかんでも自分の言うこと聞いてくれるからって単細胞か。流石脳筋」
「そんなんじゃ…!」
少し当たったのか眉を下げる弟者。弟者の手を払ってAを自分の方へ引き寄せる。弟の不祥事を尻拭いするのも兄の役目だが案外悪くない。
(馬鹿だからまだいいが…
loveとlikeを履き違えるようなやつにAなんて渡さねぇよ、弟者くん)
【END】
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朔(プロフ) - 白銀卿さん» コメントありがとうございます。曲と被ってるってなんか少し恥ずかしいですね(笑)相変わらずの更新速度ですがよろしくお願いします。 (2017年6月8日 20時) (レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - ぽむさん» コメントありがとうございます。書いた甲斐がありました!需要あるんですね(笑)ネタが溜まったら書くかも、です(笑) (2017年6月8日 20時) (レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
白銀卿(プロフ) - 49日目の嘘とホントのある一文と俺の知ってる曲の一部分が重なっているように感じながら読んでました。更新お疲れ様です。次も楽しみにしてます。 (2017年6月7日 23時) (レス) id: 4697ccbf74 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - いつも読ませていただいてます!本当に素敵な作品ばかりで…三人称さんの小説は私というものに需要がありますよ笑ぜひ読みたいです^^ (2017年6月7日 22時) (レス) id: 3b5acabf2f (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - anna o-さん» そう言ってもらえて書いてて良かったって思います!中々大変な道のりでしたね、それでもあっただけラッキーですよ(笑) (2017年6月2日 11時) (レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔 | 作成日時:2017年5月12日 13時