第27話 ページ30
私達は森のターミナルへと向かって歩き続けている。
私は昨晩疑問に思った事をボコモンに聞いてみる事にした。
「あのーボコモン。ちょっと聞きたいことがあるんですけど」
「ん〜?なんじゃい?」
「十闘士って10人なんですよね?昨日見た壁画に十闘士のマーク以外にもマークがあったのですが……」
「そうそう。俺も気になってたんだよな〜」
そう言うと前にいた柴山くんがスピードを落とし、私の隣に来た。
「無の闘士の事じゃマキ」
「無の闘士?」
「そうじゃまき。無の闘士はあの伝説の十闘士を生んだとされておるんじゃい」
「で、その無の闘士はどこへ行ったの?」と友樹くんが後ろからひょいっと顔を出した。
「それが……分からんのハラ……」
「分からないのかよ」
いつのまにか後ろにいた神原くんと織本さんが前にいた。
「その本には書いてないの?」
織本さんはボコモンが持っている本に指をさした。
「このデジタルワールドを守っていた事しか書いてないハラ」
「まぁ、色んな説が流れておるからのぉ〜」とネーモンに話を振ったのだが「そうだっけ?」と言ってしまい、いつもの様にボコモンからゴムパッチンを受けている。
「それと幻の闘士とも言われておる」
「幻の闘士?」
「伝説の闘士とは違い、詳しい経歴は一切なし!じゃから存在していたのも怪しいんじゃい」
「だから……幻の闘士か」
幻の闘士……
私は腕の中で眠っているポルンを見て、昨日の夜の事を思い出した。
「あなたは何を伝えたかったの……」
誰にも聞こえない様に言ったつもりだったのだが神原くんには聞こえていた様で「どうした?」と心配されてしまった。
「な、なんでもないですよ!」
Aは聞かれていた事を恥ずかしかったのか顔がはにかんでいた。
「なら良いんだけど……」
神原くんはそういうと頭をぽりぽりと掻いた。
……なんだが余計に心配をかけてしまった気がした。
みんなに心配をかけられない様にしないと……!
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なな(プロフ) - カナターAさん» 変わっていきますね!中盤になったら夢主を守らなきゃ!ってなります……それでもまだ赤ちゃんなのでわがまま気質はまだ残りますね。 (2018年8月2日 1時) (レス) id: 19d6703ee8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナターAさん» ありがとうございます! そうなんですね!この夢主はみんなと違ってスピリットを手に入れるのが若干遅いんですよね(汗)それと悪の闘士じゃないんですが夢主と対になる子がいます…まだ出て来ませんが… (2018年8月2日 1時) (レス) id: 19d6703ee8 (このIDを非表示/違反報告)
カナターA - ポルンもそのわがまま…変わっていきますよね( -_・)? (2018年8月1日 21時) (携帯から) (レス) id: ccdfff6362 (このIDを非表示/違反報告)
カナターA - 読みやすかったです!しかしまぁ…悪の闘士登場以降ちょっと心配ですね。主人公ちゃんかポルンか…どちらかの転びかたで悪の闘士に捕まりケルビモンに洗脳され違う闘士に変わってしまわないか…15話のラスト思うところありましたね(^^;) (2018年8月1日 21時) (携帯から) (レス) id: ccdfff6362 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - oファイoさん» ファイさん!!ありがとうございます!励みになります!いつ完結するか分かりませんがよろしくお願いしますね! (2018年7月14日 1時) (レス) id: 19d6703ee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年6月20日 22時