べつに照れてるわけじゃない【kmym】(1) ページ14
「ねぇこうちゃん」
「なんですか?」
「川上さんが好きって言ってくれないんだよね」
「……それは俺に言われても」
「わかってるよぉけどさぁ寂しいじゃん?一応付き合ってるんだよ?」
「川上さんにそのまま言えばいいじゃん」
「言えないよぉ……」
「なんでですか!不満あるなら言わなきゃ伝わらないでしょ」
「別に不満ってわけじゃ…」
「あーもうめんどくさっ!!」
───
「って事が山本さんと飲みに行く度あるんですけど、いい加減面倒くさいんでどうにかしてください」
「どうにかって…どうすればいいんよ」
「……はぁ」
無理だ、俺の手には負えない。
どうすればいいってそんなの「好き」って言えばいいことでしょ。というかなんで言わないの。
「好きって簡単に言うと言葉の重みが無くなるというか…さ、ね」
「そうですか?でも言わなすぎるといくら山本さんでも不安になるんじゃないんですか?」
「まぁ、俺は言葉よりも態度で示しとるから」
「…とりあえず、俺は注意したんであとはどうなっても知りませんから」
「うん、ありがとう。こうちゃん」
俺だって川上さんと山本さんのことは応援してるけど、正直めんどくさい。
───
「ねぇこうちゃん」
「なんですか?」
「川上さんがキス以上のことしてくれないんだよね」
「ブッッ!!」
「わ!ちょこうちゃん汚い」
「いやいやいやいやいや」
これは吹き出さない方が難しいでしょ。ってかなにその話題。友達の性活なんて知りたくもないんですけど。
「なんで昨日の今日でまた川上さんの話なんですか…山本さん酔ってます?」
「酔ってない!」
「そういう人はだいたい酔ってるんですよ」
「だってぇ好きも言ってくれない、キスもしてくれない、僕のこともう好きじゃないのかな……」
態度で表してるんじゃないんですか川上さん……
「だから、そういうことは本人に直接言ってくださいよ」
「…言えないからこうちゃんに言ってるんじゃんか」
「それを俺に言われたところでどうにも出来ないでしょ」
「そぉだけどさぁ」
むぅ…と頬膨らませて腕を下にして顔を伏せる。
「山本さん?」
「………」
急に静かになったと思ったら寝てるじゃん。
ゆっくり上下する肩にため息をひとつこぼして、スマホを取り出した。
時刻は22時を少し過ぎた頃、普通はご飯も食べ終わってお風呂も入って寝るまでゆっくりとしている時間か、はたまたまだ仕事中か。
まあどちらでも遠慮はしない。だって彼の恋人のことなのだから。
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.゚・*.yumi.*・゚.(プロフ) - 可愛かったです!ありがとうございました(´˘`*) (2020年2月25日 19時) (レス) id: f62b932dec (このIDを非表示/違反報告)
あっち(プロフ) - .゚・*.yumi.*・゚.さん» リクエストありがとうございます!幼児化ym総受け了解しました! (2020年2月13日 17時) (レス) id: 5ad8fa78f3 (このIDを非表示/違反報告)
.゚・*.yumi.*・゚.(プロフ) - はじめまして!リクエストなんですが幼児化ymmt総受けお願いします! (2020年2月12日 20時) (レス) id: f62b932dec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あっち | 作成日時:2020年2月12日 1時