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(2) ページ12

⚠ちょっと注意(キスしてます)

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***

なんでそんなこと聞くの?って顔。

「どうして好きなの?」
「っ…そんなの聞いてどうするんですか」
「同性を好きになるポイントがわからないからただ気になるだけ」
「巫山戯てるんですか?」

あ、泣きそう。目に涙が溜まって今にも零れそうだ。

「ごめん、揶揄ってるわけじゃないからさ…嫌いになった?」

正面から抱きしめるとまた振りほどかれた。
僕を睨みつけるその大きな瞳から綺麗な雫がぽろぽろと溢れている。

「いい加減にしてください!!なんなんですかほんとに…わざとなんですか?こんな事されたら忘れなくても忘れられない!」
「忘れないでよ」
「…なんですかそれ、僕の気持ちに答えられないくせに…僕だけこんな苦しい」
「山本」
「っ、ン?!」

男の唇も意外と柔らかいんだな、なんて頭の隅で思う。
少し開いた唇に舌を差し込んで絡める。不思議と不快感はなく、寧ろもっともっとと深くなっていく。

「ん、んク…ぅン、かわむ、んんん……ンぅ」

どろどろになってる。凄い…涙でぐちゃぐちゃだ。

「嫌いになった?」
「…嫌いに、なりたい。悔しい」

へたりこんでボロボロ涙を流す山本の顎を持って目線を合わせる。

「ゲームをしよう。山本が僕を嫌いになったら僕の勝ち、僕が山本を好きになったら山本の勝ち」
「僕に勝ち目ないじゃないですか」
「それはわからないよ」
「わかりますよ!!わかってるんです……すみません、ちょっと外の空気吸って落ち着いてきます」

少し覚束無い足取りでオフィスを出ていく。

「河村さんは好きな子はいじめちゃうタイプですか?」
「伊沢…いつから居たの」
「ついさっきですよ。山本が泣き出してから」
「ほぼ最初からじゃん。覗きはダメだよ」
「逆にあの場面で出てくる奴の方がやばいでしょ」

朝の8時過ぎ、もうそろそろ誰か来るとは思ってたけど伊沢でよかった。

「それで伊沢は山本の泣き顔見たの?」
「まぁ見ましたけど」
「へぇ、それは戴けないね」

一つ自分の中で疑問がある。

「ねぇ、ある特定の人だけの泣き顔を見たいって思うのはどういう感情だと思う?」
「意外と鈍感ですね。好きなんじゃないですか?」
「好き…そうか」

勝負は最初から負けてたんだ。

「早く行ってあげてください」
「ごめん、ありがとう」

(3)→←好きと泣く君を愛してる【mrym】(1)



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.゚・*.yumi.*・゚.(プロフ) - 可愛かったです!ありがとうございました(´˘`*) (2020年2月25日 19時) (レス) id: f62b932dec (このIDを非表示/違反報告)
あっち(プロフ) - .゚・*.yumi.*・゚.さん» リクエストありがとうございます!幼児化ym総受け了解しました! (2020年2月13日 17時) (レス) id: 5ad8fa78f3 (このIDを非表示/違反報告)
.゚・*.yumi.*・゚.(プロフ) - はじめまして!リクエストなんですが幼児化ymmt総受けお願いします! (2020年2月12日 20時) (レス) id: f62b932dec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あっち | 作成日時:2020年2月12日 1時

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