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「そう言えば、姉上とはどういったご関係で?」


「職場の先輩……ですね」


「へぇ、ならAさんも呪術師を?」


呪術師、という久しぶりに聞いた単語に驚きつつも、私は首を横に振った。


「いえ、術は使えないんです。補助監督なので」


「そうですか……勿体ないな。
術師なら、すぐにでも兎崎(うち)に嫁がせるのに」


「と、嫁ぐって……私、塩田さんと結婚させられるってことですか?」


「……っふふ……残念ですけど、そう簡単に姉上を渡すわけにはいきませんね」


目の前の彼……菖さんは、楽しそうに笑いながら、塩田さんとの縁談をあっさりと断った。


「それより、術師なら嫁がせる、って……?」


「……あぁ、言ってませんでしたっけ。うち、一応術師の家系なんです」


「なっ……!? じゃあ、塩田さんも……」


……術式が使えるのに、わざわざ黙って補助監督の仕事をしてた、ってことか? 一体どうして……?


「……まぁ、術が使えるのは本家の人間だけです。単純な戦力差で言えば猪瀬組に軍配が上がるでしょうね。

……けど、あなたも知ってるでしょう。“呪いは呪いでしか祓えない”」


「……じゃあ、もしかして……」


「……呪詛師になるつもりは毛頭ありません。
ただ、組のトップである若頭さえ捕えられれば、猪瀬組は間違いなく降伏を選ぶ」


彼の色素の薄い瞳には、この賭けを純粋に楽しんでいるかのような無垢な輝きが灯っていた。


「……ということで、あなたには人質になってもらったわけです。こちらとしては、爆弾を抱えているようなものなんですけどね」


「爆、弾……」


「ええ。……この件で激昂して、一家壊滅する可能性も十分にありますからね。そういう意味では爆弾です」


……あの2人のことだ、今ごろは血眼になって探してるんだろうな。そんなことを考えながら、いつの間にか机の上に置かれていたらしい食事に手をつけた。

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ねのあ(プロフ) - べるーがさん» あーッ!!返信ありがとうございます、! 読了後速攻でフォローさせていただきました……!!供給が少ないオタクとして共に更新していきましょう……!!🙏 (3月10日 18時) (レス) id: 919a6d5cdf (このIDを非表示/違反報告)
べるーが(プロフ) - ねのあさん» わーーーありがとうございます!! 私も初コメきてテンション爆上がりしてます⤴⤴ 更新頑張るのでこれからも応援していただけると嬉しいです……!! (3月10日 18時) (レス) id: a87c674b3c (このIDを非表示/違反報告)
ねのあ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです……!ずっと新田姉弟の話を探していたんですが、ようやく見つけられました……!救われました、QOLが爆上がりしてます……これから応援させていただきます……!! (3月9日 23時) (レス) @page37 id: 919a6d5cdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べるーが | 作成日時:2023年4月19日 22時

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