おバカな弟を孕ませたい。

心配したんやから ページ3

家に帰ると鍵があいていなかった。


青「あれ、俺一番？」


珍しく今日はともがまだ帰ってきていない。


青「晩御飯作ってあげよかな」


いつもともに任せっきりやし。
そう思って、冷蔵庫を見渡しメニューを考える…が何も浮かばなかった。



青「うん、野菜炒めでいいか」



なんか野菜と肉炒めとったらええやろ。うんうん。

そうして準備をしていると、誰かが帰ってきた。



青「おかえりーって…なんや淳太か」

黄「なんや、俺しかおらんやろ」

青「いや、ともまだ帰ってきてなくて」

黄「え？なんか連絡ないん？」

青「うんー…特に何も」

黄「なんかあるって言っとったっけ？」

青「さあ？」




遅くなるのはええけど、せめて連絡ないと心配なるわ。それは淳太も同じで…




黄「事故？」

青「うそやん、そんなこと」

黄「とりあえず電話してみるわ」




黄「…あ！もしもし、とも？」

緑「ん〜？じゅんたぁ？」

黄「ともいまどこ居るん」

緑「今家帰りよるけど…なにい？」

黄「とも…酔ってる？」

緑「酔ってないし！」

黄「まぁ…今帰りよるねんな？」

緑「そうやって言うてるやん」

黄「分かった分かった。気をつけて帰ってきいや」

緑「はーい」




青「ともなんて？」

黄「あいつ絶対酔うてるわ」

青「お酒弱いんじゃなかった？」

黄「うん。それに飲んで帰るなんて今まで無いし…」

青「大学生やから煽られて飲まされたとか？」

黄「ともなら有り得るなぁ」

青「で、今帰りよるって？」

黄「そう。大丈夫かな？」




心配しながら2人で待っていると、インターフォンが鳴った。

ドアを開けると


桃「すみません、中間くんの友達の小瀧です。酔いつぶれちゃったみたいで」

緑「酔ってへん！」


見ず知らずのイケメンと、かなり酔っているともがいた。



黄「ちょっと君、ともに無理やり酒飲ましたんちゃうやろな？」

桃「いえそんなことは！中間くんから飲みに誘われて…」

黄「ともは飲みに誘ったりなんかせーへんわ！」



あらあら、完全に淳太怒ってる。




黄「なんなん君。とものことそーいう目で見とんの？」

桃「ええ？」

青「ちょ、淳太、とものお友達やねんから優しくしたりいや」

黄「まぁ連れて帰って来てくれてありがとう…」

青「ありがとう」

桃「いえ、失礼しました」



お友達は少し怯えながら帰って行った。



黄「とも」



あーあ、お怒り淳太様。
でもともが悪いんやからな？





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