親友とワンピースの世界で無双します４ (ページ18)

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泣いてる子ページ18

アキサイド

ロシィ君が酔っ払い、Aにオトヒメ王妃が言い寄っている姿を横目に
私はチラリと部屋の隅を見る

そこには人魚の女の子。
少々、涙目になっている

アキ｢こんにちは。｣

私は女の子の前にしゃがむ。

女の子｢えっ？あ、こんにちは……｣

おずおずとした喋り方で返してくれた

アキ｢こんなところで何してるの？一緒に食べよ｣

女の子の手を引っ張ろうと前に伸ばすと
ビクッと肩が揺れた。

アキ｢……私が怖いかな？｣
女の子｢あ……そう言う訳じゃ……｣

アキ｢貴方、名前は？｣
女の子｢……しらほし。｣

アキ｢そう……私はアキ。しらほしちゃん、面白いもの見せてあげるね｣

私はキョトンとした顔のしらほしちゃんの前に手を突き出し

ポンッ

と赤いバラを出した。よくあるマジックだ

しらほし｢わぁ！｣

パッと明るく笑ったしらほしちゃん。
お花のエフェクトが出てきそうな笑顔。

しらほし｢凄い！どうやったの？他のも見せて！｣

と、さっきのおずおずとした喋り方は何処へやら楽しそうに喋る姿をみて一安心。

私はその後も、マジックを見せていき

しらほし｢次は!?｣

これで何回目だろう。そろそろレパートリーが無くなって来たと思いながらやったマジック

これが間違いだった。

私がやったマジックは子供でも出来る指を無くすアレだ。

A｢ほら〜…親指が消えちゃいました〜｣

毎回なら、ここで凄〜いと歓声がくるが

しらほし｢ウ、ウワァーーン！｣

何故か、泣き出してしまったしらほしちゃん

アキ｢えぇ!?どうしたの!?｣

私は慌ててそう聞いた

しらほし｢アキさんのッ、指がーー！｣

どうやら、私の指が本当に無くなってしまったと思ったらしい

先程から、マジックを見せていたの言うのに……

……この子はどんだけ、素直なんだろう……

私は場違いにも、この子の将来が心配になってしまった

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