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シンフォニー号連続殺人事件2 ページ19

堤無津空港

アキ「結局、明美は来れなかったね」
A「しょうがないよ。バイトが入ったんだから」

私はクルーザーの室中で正解である壱万円をヒラヒラと揺らす

ヒロ「でも、いいのか?3人同じ部屋で」
A「今更だろ…同じ屋根の下で何年過ごしたと思ってる」

ヒロ「いや、だけどよ……」
アキ「にしても、この部屋は何も無いね」

この部屋はベット2つと小さなイスだけ。

A「そうだね……まるで、外に出ることを促しているようだ…」
アキ「考え過ぎじゃない?」

……まぁ、そうだね




ヒロ「よし!!企業の取引が大成功、給料40%up!」
アキ「ヒロその3マス先に失業マスがある事を忘れちゃダメだよ」
ヒロ「なに!」

私達は夕飯まで、仲良く人生ゲームをしている

夕飯は、他の乗客が食べ終わったら呼べとホテルマンに伝えてある

A「にしても、よく人生ゲームなんて持ってこれたね」
アキ「だって、Aトランプ強いんだもん」

カラン

A「1、2、3、4……カジノで大勝ち、1億を手にする。」

ヒロ「似たような事が昔、あったな……」
アキ「AがNYのカジノで無双したやつね。あれ全額募金したからね」

A「金なんて、あり過ぎて困ってるくらいだ……」

カラン

アキ「1、2……トラックに引かれそうな人を助けた。4マス進む」
ヒロ「伊達……元気にしてるかな……」

A「車に引かれそうなところをアキに助けてもらった人。そして君の同期…」
アキ「前から、思ってたけどヒロの同期死に過ぎじゃない?」

ヒロ「全員生きてます!……まぁ、俺も死にそうだったから否定が出来ない…」

アキ「伊達さんもうすぐ結婚記念日だ、とか言ってたよ」

A「アキ、それくらいヒロは知ってるよ
……何せ、結婚式を遠目で見てたんだから」

アキ「そうだったね、しかも同期の誕生日に花をプレゼントするくらいだもんね」

ヒロ「うるさいッ!!」


ドンドン!!


ドアを強く叩く音がした

ヒロ「うわっ…びっくりした……夕飯か?」
アキ「ヒロの声が五月蝿かったからじゃない?」
A「それとも、別の用件か……」

私はドアをゆっくりと開けた。

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YUKI - とても好きな物語でした。続き頑張って下さい。 (2021年8月24日 7時) (レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まさか、この19巻の話しにこんな事があったなんて。そして夢主達推理凄いですね (2021年8月5日 19時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:親友大好き人間 | 作成日時:2021年7月24日 21時

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