おひるごはん ページ4
『敦くんの得点、全然ない…』
矢張り、
仕方無い。院長先生に云われたが…
『何か用意しておこ…』
重い足を引きずりながらも、昼食を作るために台所に向かった。
――――――――――――――――
『ちゃっちゃとやりますか〜』
情報資料を見たところ、高得点だったのは十数人。
他の先生に聞くと、今日の昼食は
僕はお肉を焼く担当に就いた。
焦げ目がついてはひっくり返しを繰り返す。
十数人分を焼き終えて、お皿に盛った。
あとは添える野菜だけ。暇になりそうなので、手伝う事にした。
『(お、終わった…!)』
お疲れ様ですと、運び担当の先生がやってきた。
役目を終えた先生達は次々に出て行く。
最終的に、僕一人となった。
『あ、もう戻るか』
お弁当を食べに、仕事部屋に足を運んだ。
――――――――――
『美味し…』
お弁当を食べた途端、口から自然と出てきたその一言。
自身で作ったが、なかなかの出来だと思う。
結構美味しい。
次は違うのも作ってみようかな…?
あとで、台所にあるレシピ本でも見よう。
お弁当も食べ終わって、弁当箱を鞄に押し込む。
その時だった。
____ガチャリ
『…?』
「せんせ、いる?」
どうやら、お客さんが来たようだ。
扉を開けるその姿に、ふわりと笑いかける。
『どうしたの、敦くん』
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作者名:しらす。 | 作成日時:2022年4月7日 23時