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『……あれ、黄瀬くんまだですか？』
「あぁ、もうとっくに練習時間過ぎてんのに早速サボってんのか？あいつは」
『ちょっと探してきます』
放課後、練習時間を過ぎても来ない黄瀬くんに違和感を感じて虹村先輩や他の人に尋ねるも、誰も彼の行方を知らないようだった。
よろしく頼んだ、と言う虹村先輩に軽くお辞儀をして体育館を出る。
『あ、灰崎くん』
とりあえず教室に行ってみるか、と渡り廊下を歩いていると、たまたま灰崎くんに出会した。
彼は私を見ると「げ」と嫌そうな顔をする。
「げ」とはなんだ、「げ」とは。
『黄瀬くん見なかった？』
「誰」
『新しく一軍に入った子』
「……あぁ、アイツ。俺アイツ気に入らねぇ」
『それは聞いてない』
結局聞いても彼の居場所は分からないままで、右手にバッシュを持っている灰崎くんを見送った。
……今日は部活行くんだ。
黄瀬くんのクラスに着いたが、肝心の彼はいなかった。
既に鞄も無く、もう帰ってしまったかと引き返していると、近くできゃあきゃあと女子の声が聞こえてきた。
何だろうと気になって覗いてみると、廊下の奥の方で困った顔をしながら立っている黄瀬くんを発見。
しかも少しずつだが体育館に向かって歩いている。
なんだ、あの女子に捕まっていただけでサボりではなかったのか。
『すみません。うちの選手を追いかけ回さないで下さい、迷惑です』
こういう女子はやんわり言うより、はっきり言った方が諦めてくれると思って言ったのだが、その女子は何を勘違いしたのか「私何を考えていたんだろう、黄瀬君と釣り合うのはAちゃんしかいないのに……っ！」と意味の分からない言葉を残して去っていった。
いや本当に謎。
『ま、とりあえず黄瀬くん大丈夫？』
「…さんきゅ」
『部活行くつもりだったでしょ？行こうか』
「……いや、一人で行くっス」
『同じ場所行くのに？まぁいいや、分かった。先行ってるね』
先に体育館に向かおうとすると、何を驚いたのか黄瀬くんは目を見開いて私の腕を掴んでいた。
なんだなんだ。
「……っ俺と少しでも一緒にいたくないんスか？」
『えっ』
この人は自信過剰なんじゃないかと思った。
まぁこれだけ顔が良ければ、顔目当てで寄ってくる人もいるだろう。
私も面倒な人に好かれたりするので気持ちは分かる。
しかし一言言いたい。
『何キモイこと言ってんの』
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春(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます！他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります！ありがとうございます！！ (2023年1月24日 7時) (
レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました！！！続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます！ (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます！！！ (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き！！！私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました！頑張ってください！ (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» わー！ありがとうございます！！涼太ぁぁ！ (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2021年12月4日 22時
