大好きなんスもん【黄瀬涼太】

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ウィンターカップ、優勝したのは誠凛高校だった。

一番最初の練習試合に負けてから、誠凛にずっと勝ちたいと思っていたが叶わず悔しかった。けれども友達がいる高校が優勝したのは喜ばしいことなので、心から祝福をした。




「そういえば、Aはどうして海常に行ったの？私も誘ったけど、確か赤司君とかテツ君にも誘われてたよね？」

『うーん……』




そしてその帰りたまたまさつきと出会い、途中まで一緒に帰ることになった。

青峰も赤司も昔に戻って良かったね、やら最近黒子とはどうなの？という話をしていると、話の流れで彼女がそう聞いてくる。




「ねぇ聞かせて！」

『そうだなぁ………』





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_____「一緒に海常高校ってとこ行こうよ！！」



特に行きたい高校も無かったし誘われたから仕方なく、何となくという感じだった。同じ高校に行ってくれなきゃ毎日迎えに行ってやる、とか言われたりしたっけ。


アイツは誰よりも強くなる。
まだ成長途中なだけでいつかキセキの世代も超えるような強い選手になる。

勘だけれど、そう思った。


しかしそれは周りとどんどん差がついていく、ということ。


昔の青峰みたいに楽しかったバスケがつまらなくなるなんて思って欲しくなかったし、何よりアイツを独りにさせちゃ駄目だ、って放っておけなくて。

そんな思いもあって海常(あいつ)を選んだ。
海常にはあいつを独りにさせるような選手はいなかったけどね。



それでもあいつを、黄瀬を一番近くで支えるのは私がいいって思った。




「……ぇ、それって…っ！」


『うん。本当は心のどこかで気付いてた。
黄瀬が好き。』

「いつから！？」

『急に恋バナ始まるんだね』

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