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朝が来れば起きて働き、日が暮れたら地下に収納されて眠る。
変わらない日常で色がなくとも、隣に少女がいるだけで随分と変わった。
…主に騒がしいという意味で
仕事は相変わらず手伝わず見てるだけ。
腕を上げれば連動するように羽ばたく翼が周りの人の顔にペシペシ当たっているが、その人達は全く気にする様子もなく通り過ぎて行く。
少女にとっては人間のものは全てが新鮮に映るらしい。
『ねぇあれ何！？』
「…あれはアクセサリー店」
『じゃああれは！？』
「八百屋」
『あれは！？』
「闇市。関わんなよ」
『へー！何喋ってるか全然分かんなかったわ〜！』
俺の努力を返せよ
こちとら傍から見れば一人で喋ってるちょっとヤバい奴になりかけてるってのに
『いいね人間の町！こっちよりよっぽど色鮮やかで楽しい！』
「……あっそ」
ニッと霞１つない笑顔を屈託なく向けられ、ふいと顔を逸らす。
あぁ、まずい
これはまずい
『ね！もっと教えて！そうだ、いつか言ってた、星ってやつも一緒に見に行こ！』
だってこいつの周りがキラキラして見える
「一緒に？」
『そ！それで星の名前を教えて！』
「お前みたいな鳥頭が覚えられんの？」
『君が何回でも教えてくれるでしょ？私知ってるもんねー！
変な目で見られるってクレーム言っときながら一回も私無視しないで律儀に答える程の甘ちゃんだもんねー！』
「もう話し相手なってやらねぇぞ」
『え、え、ウソ！それはヤダ！ちょっ、からかった事謝るから機嫌直せって！』
冗談なのに、鋭いくせに、こういう所で必死になってるのが面白くて必死に笑いを耐える。
話し相手になって、救われてるのは本当は俺の方なのに、この天使ときたらそれを理解してない
(……一緒に、か)
種族も違うのに、なんて思うも目の前の少女は視野にさえ入れていないかもしれないが。
それでも、見えぬ明日も当然のように側にいると思ってくれるのが嬉しいなんて思ったり
「おい…あまり離れんな。大きい声出せないんだから」
『あいさ！』
俺の上でふわふわ揺蕩っていた少女がストンと隣に着地する。
『日没までに帰らなきゃなんだよね？あと少しだしがんばろ！』
「荷物持ってないお前が言うな」
オレンジに染まりかけた空の下、２つの影が隣に並ぶ。
１つは足を鎖で繋がれ、１つは背から翼を生やしている。
こんなチグハグな日々がこれからも続くと、漠然と思っていた。
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凛香奈 - 続編楽しみにしてます！ (2021年1月22日 19時) (
レス) id: 11436a7db0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - 最高。絵上手すぎです！面白すぎてハゲそう(真顔。更新楽しみにしてます！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
トエル・タウ - ノーマンと夢主ちゃんの関係、ぼたぼた涙が出てきました…。どうか幸せになってくれ…。 (2020年7月24日 14時) (レス) id: fc7aaf8032 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年6月29日 17時) (レス) id: 0aa8d61485 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - すっごーーく面白いです！！約ネバ好きのレイ推しなのですっごく嬉しいです！Rain (2020年6月16日 18時) (レス) id: a884ba806a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レレ | 作成日時：2019年8月29日 16時
