ハレルヤ (ページ26)

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「うわすげー！これ駅前のやつじゃん！」

新感覚！パリッと食感！

と書かれたパッケージを見て大はしゃぎをする翔太。

運転手さんからいただいたグミは相当気に召したようで、さっきからテンションが高い。

今度お礼渡しとかなきゃな、と思っていると、

翔太は俺の持って来たグミもガサゴソと漁って丁寧に並べ始めた。

『こんだけグミありゃ当分は暇しねえな』

「食べすぎも体に毒だよ？」

『グミはいーの。コラーゲン入ってるし疲れた時に食ったらまじで美味えから』

出た、翔太の謎持論。

でも嬉しそうにグミについて語る姿を見ていたら、それでもいいんじゃないかと思えてくるのも不思議。

ペラペラとグミに関する知識を話す翔太を眺めていると、入り口から「元気そうだね」と声が。

「お、せんせー」

緩くヘラヘラと言う翔太に、

医「はい先生だよ～」

と緩く返される。

医「ごめんね宮舘くん。仕事忙しかっただろうに」

「いえ、ちょうど終わったところだったので」

医「そっか、ならよかった。渡辺くんからは聞いたと思うけど、今日から入院してもらうことになったんだ。…けどね、ひとつだけ条件があるらしくて、」

「条件、ですか？…翔太、条件って？」

俺がそう聞くと、何故か先生を睨んでる翔太。

『先生言わないって言ったじゃん！』

とでも言いたそうな顔。

言いたくないことなんだな、ってことは察することができて。

俺と目を合わせないように視線を彷徨わせる彼に無理やり目線を合わせる。

「翔太？」

『んだよ、』

「条件って？俺聞いてないんだけど」

『いやまあ、大したことじゃねえって』

「翔太」

『……』

「しょーた？」

『ぅあー！もう！分かったよ！でも怒んなよ？！』

ガシガシと頭を掻き、

ふう、と息を吐いた翔太が俺を見る。

異様な空気。

張り詰めた感じがした。

『…1ヶ月治療して、入院して、もし、もしさ、ちょっとでも良くなんなかったら、

…俺、ジャニーズ辞めるわ』

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