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「もう19時だって」
チラッと時計を見れば、俺が来てから半日ほど時間が経とうとしていた。
佐「え、まじじゃん。なんか早えな笑」
「今日バタバタだったもんね。どうしようか、夜ご飯にしちゃう?翔太食べれそうにないしさ」
佐「え!まじ?!食いたい!」
翔太が食べると思ってたからお粥だけど、
と盛りつけたお粥を佐久間の前に出せば、目をキラキラさせながら俺を見てくる。
佐「涼太のご飯とか久しぶりすぎなんだけど笑」
「そうだっけ?…あー、最近は外食が多かったかもね」
佐「俺涼太のご飯好きなんだよなぁ〜。なんかね、お袋の味思い出すのよ」
そんな大袈裟な、って言えば、大袈裟じゃないよー!
って。
そんな話をしてる佐久間は、
きっとお腹がすいてるのかさっきからソワソワ。
「いいよ、食べて」
と言えば、
美味しそうにお粥を食べ始める佐久間。
手を止めたかと思えば、「うんまい!!」と口いっぱいに詰めながらニコニコで伝えてくる。
「ふふ、よかった」
佐「いやあー、涼太は天才だね!俺レパートリー少ないからさあ、今度教えてよ!」
「いいよ、じゃあ俺の家来ないとね」
佐「えっ?!行っていいの?!」
「来ちゃいけないなんて言ってないよ笑。俺があんまり家に人を呼ばないだけ」
なんだか幸せに感じる空間。
さっきまでバタバタだったせいか、一段と落ち着いた感じでゆっくりと過ごせる。
佐「夜になったら翔太の熱あがっちゃうかなあ」
「さっき何度だったっけ?」
佐「7度代後半くらい」
「じゃあ上がり切るとしたら今夜かな」
佐「翔太もしんどいよなあ、熱だけだったらいいけど吐いちゃうと苦しいしなぁ、」
きっと深夜が一番苦しい時間だろう
それまで俺らは翔太のために買い揃えたりしておかないとなあ、
なんて呑気に考えていると、
ガタンッ、と大きな音が。
佐「……翔太、?」
2人で一瞬顔を合わせて、
血相を変えて寝室へとバタバタと走れば、
佐「翔太っ!!ちょっ、どうしよっ、ティッシュ!え、あ、待ってタオル?!」
「佐久間落ち着いて!バスタオルと水!あと着替えと袋持ってきて!」
はあはあと苦しそうに息をする翔太
ベッドから転げ落ちたからなのか、驚いてベッドから落ちてしまったのか、
彼の鼻からはダラダラと血が流れていた。
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ぽん(プロフ) - ずっと読み続けることの出来るような、素敵な作品にとても感動しました。続きを待ってます! (2023年1月13日 7時) (レス) @page40 id: 8d0d2a0967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまさき | 作成日時:2021年4月11日 23時