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「Aー!!」

私を呼ぶ声がする。
声だけで分かる。
大毅くんだ。

『大毅くんっ!』

そう言って大毅くんに駆け寄る。

『どうしたの?』

「えっーと…一緒に帰らへん?//」

何故か大毅くんは照れていた。
そういやさっき神山くんから告白されたんだった。
ふと、神山くんの方を見ると

「っ………」

私と目が合った瞬間、すっと目を逸れされてしまった。
なに?言いたいことがあるんやったらちゃんと言ってよ。
そんなことを思っていると

「ギュッ 帰ろ!」

『あっ、うん!』

自分の手を見てみると大毅くんに手を繋がれていた。

教室から出る時、神山くんの方をもう1回見てみると

「…Aちゃん…」

そう呟やいていた。
今度は目を逸らさずちゃんと私を見据えている。
私は、大毅くんがいるのに神山くんをまじまじと見ている。

やっぱり大毅くんは気づいたようで

「早よ行くで。」

『ちょっ………』

強引に大毅くんに連れ出された。
大毅くんの顔を見てみるとすごく怒っていた。
私、何もしてないのになんで?
とても不思議だ。

『大毅くん…?』

「………」

声を掛けても無視してくる。
そんな大毅くんの態度にイライラした私はついに

『いい加減にして!大毅くん、強引過ぎ…』

「あっ…ごめん…」

やっと大毅くんが手を離してくれた。
さっきまでドキドキしてたのに、だんだんドキドキが無くなってくる。

『せっかく神山くんと話してたのになんで邪魔するん?』

「当たり前やろ。」

『えっ?』

当たり前ってなに?
大毅くんの当たり前ってなに?

「嫌に決まっとるやん。Aが俺以外の男と居るの見ると辛いねん…」

『えっ…』

まさかの返答に固まる私。
これって嫉妬?

「あと、お前…」

大毅くんが私を『お前』と呼ぶ時は相当怒っている時だ。
怖い
それが今の私の気持ち。

「あと、お前…
神ちゃんと…キス…したやろ…?」

『えっと…』

私は何も言うことが出来なかった。
それもそのはず。
キスしたんやなくて
“された”が正しいから。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 神山智洋   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:(名前)中間淳太の彼女になりたい神山担 | 作成日時:2022年6月6日 17時

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