【歌い手】キヨさんの幼馴染みは有名歌い手らしいんだけど一向に会えないしコラボができない【実況者】

011 ページ12

side…kiyo



キヨ「…はぁーーーーーー」

こー「うおっ、なんだよ」

キヨ「…なんでもねぇよ。」



スマホの画面を消したら大きいため息が出てきてしまった。


こーすけが一番最初に反応してヒラはよくわからないという顔をし始め、フジは察したような顔をし始めた。

マスクとサングラスしてても分かるから本気でムカつくわ。



ヒラ「なになに、どうしたの？」

フジ「月ちゃん関連だよ、多分。ね？キヨ。」

キヨ「…殴るぞお前」

フジ「え」



否定はしなかったせいでこーすけもヒラもなんか納得していた。



こー「あー、最近水無月ちゃん、有名歌い手の人達にフォローされ始めたやつ？」

キヨ「……なんでお前そんな察しいいの？Aのストーカーなの？」

フジ「そういう事ね、月ちゃんの交流が深くなったらキヨ、今より一緒に遊べなくなっちゃうかもだし」

キヨ「……ねぇお前もなんで察しいいの？ってか、なんで俺とAが遊んでること知ってんだよ」

ヒラ「なるほどなるほど。月ちゃんが他の人のところに行っちゃうことの苦悩と、後は単純な嫉妬だねぇ」



ヒラにそのまま当てられたせいで驚いて声が出なかった。



フジ「あらやだ、こーすけさん。キヨさんったら一途なんだから」

こー「ねー、フジさん。一体、何年前からこんな感じでしたっけねぇ？」

ヒラ「あっははははは」

キヨ「うるせぇぞ！オカマ軍団！！」



ヒラは止めずにずっと笑っている。
ツボに入ったらしい。



キヨ「うるせぇよ！ほら、とっとと後1本撮るぞ！」

フジ「声荒らげちゃって月ちゃん好きなの丸わかりですよ、奥さん？」

キヨ「………」

フジ「ねえ、無視しないで！」



一人黙々と機材の準備をし始めた。
後ろでまだからかわれてるけどもう無視で行こう。



こー「キヨも素直じゃねーなー」

ヒラ「ねー。今更隠そうとしたってもう丸わかりだよねー。」



ヒラの発言で思わず吹き出しそうになった。



キヨ「…なあ、俺、お前らに言ったっけ？」

フジ「行動見てたら丸わかりだよ」



誰にも言わず、胸の内に秘めていた思いが前から周りにはバレていた事に驚きしかない。

何となくムカついたから3人に1回ずつ軽く腹パンしておいた。



・

012→←010

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す