どうにもならない世界に転生したけど頑張って抗うことにした (ページ3)

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第3話対峙する福音ページ3

『ATフィールドよりも強力な攻撃をすれば突破できるはずだけど今はオススメはしないわね。こちらもATフィールドを出して中和するしかないわ」
「どうすれば出せるんですか？」
『相手を拒絶すれば出るはずよ』
「拒絶…？」
(拒絶ってどうすれば…っ！？)
どうすればいいか考えているうちに足をサキエルに掴まれる

「このっ、離せ！！」
左足を上げてサキエルに振り下ろす。ATフィールドが出されるがそれが捻じ曲げてサキエルの頭?に直撃する

「当たった！」
(今のが拒絶する感覚…)

「って、ぐあぁぁ！！」
中途半端に威力が低くなったせいかサキエルは怯むことなく俺を放り投げた

「ぐっ…この…っ？」
(なんだ…この視線…)
眉間で何かが弾けるような感覚と共にある方向を見るとビルの間で蹲り、隠れている女の子を見つける

「っ！ミサトさん！女の子がビルに!」
『逃げ遅れた民間人、保安部は何やってるの！？』
「あいつから距離を離します。保護できますか？」
『やってみるわ』
「なら…これ以上近づかせない！！」
立ち上がると構えながらサキエルに近づく。サキエルは掌をこちらに向けて光の槍を放つ

「やらせるか！！」
槍を掴みATフィールドを中和しながらコアに突き刺すが深くは通らない

「浅い…武器は!」
『肩にプログレッシブナイフがあるわ!それを使って！』
左肩が展開するとナイフを引き抜いて槍でヒビを入れたコアに大きく振りかぶって突き刺す

「はぁ…はぁ…どうだ…？」
ナイフを引き抜いてバックステップで距離を取るとサキエルが起き上がる

「っ！こいつ!」
(自爆する気か！)

ATフィールドを張って待ち構えるがそのまま仰向けに倒れ大爆発を起こした。あ、これが十字架ですか…。
「任務…完了」
『お疲れ様、レイちゃん。回収班がそっちに向かうから待機してて』
「分かりました…あ、あの子は…？」
膝をついて待機しながら逃げ遅れていた女の子のことを尋ねる

『えぇ、無事よ。』
「そうですか…」
(よかっ……た…)
『…レイちゃん！？』
安心したからかさっきの戦いの疲労で意識を落とした