第二話 出撃 ページ2
「ここは……」
暗い部屋に案内された俺はリツコさんに指示で立っていろと言われて棒立ちしていた。すると部屋が明るくなり巨大な顔が現れる。
「人の作りだした究極の汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン、その初号機よ」
「初号機…」
(ここでご対面とはね…母さん)
「我々人類の最期の切り札よ」
「父さんの仕事はこれの運用なんですよね?」
「そうだ」
声が聞こえると顔を上げる。そこには逆光でよく見えないがゲンドウが立っていた
「久しぶりだな。レイ」
「そうだね。父さん」
(生で見ると迫力違うな…)
「分かっているな?」
「うん。そのために呼んだんでしょ?」
「っ…出撃」
「了解。リツコさん、エヴァの操縦の仕方を教えてください」
必要最低限の言葉で交わされる会話、まぁあの父なんだこら仕方ない。
「分かったわ。説明するからこっちに来て」
「はい」
「…レイちゃん」
リツコさんについていく前にミサトさんに呼び止められる
「ごめんなさい…あなたを戦わせることになってしまって」
「大丈夫です。僕にしかできないこと…なんですよね?なら、やるしかないですよ」
「(この子、やけに落ち着いてるわね。普通なら錯乱してもおかしくないのに…)」
『エントリープラグ挿入完了』
今現在、俺はエヴァのコックピットであるエントリープラグの中にいる。すると足元からオレンジ色の水が溢れてくる
「えっと…これは…」
『安心して、LCLで肺が満たされたら直接血液に酸素が取り込んでくれます。すぐに慣れるわ』
『初期コンタクトに入ります』
シンクロか…とりあえずお母さんに呼びかけるか?
「(母さん…お願い。みんなを守るために力を貸して!)」
『っ!?シンクロ率80.5%!!』
『これならいけるわ』
「っ…」
(100に近いし高いってことで良いんだよね…?)
考え事をしていると何か固いものに繋がった感覚がする。
『発進!』
「っ!!」
地下から地上へと勢いよく射出するため体にとてつもない重力がかかる。
地上に出ると道路の向こうにサキエルが立っておりこちらに視線を移す
『まずは歩くことを考えて』
「はい!」
歩くイメージをすると初号機が一歩踏み出す
『歩いた!』
「このまま目標に接近します!」
助走をつけて跳躍しサキエルに某ヒーローのキックを繰り出すが透明なバリアに阻まれる
「バリア?」
『Absolute Terror FIELD、通称A.T.フィールド』
「ATフィールド…」
(そういやどうやって出すんだっけ?)
第3話 対峙する福音→←第一話 この世の終わりみたいな世界の底で
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作者名:ワンサマー | 作成日時:2023年8月20日 15時