第一話 この世の終わりみたいな世界の底で ページ1
もし自分じゃない誰かになったとしたら、みんなはどうする？
その世界でも自分を貫くか、その誰かに染まるのか…俺は今すぐにでも逃げ出したい。なぜなら________
人型の使徒サキエルが戦闘機っぽいの引き連れてるからである。
(よし、一旦情報を整理しよう)
結論から言うと俺は憑依転生をしてしまったらしい。
今の名前は碇レイ。そう、性転換したエヴァンゲリオンの主人公碇シンジ君だ。なんでレイなのかは確かゲンドウが産まれるのが男ならシンジ、女ならレイと言っていたからだ。
今は例の手紙を受け取り第3新東京市に電車に乗って来ておりミサトさんが来ないので本部に電話をかけても全然繋がらなくなり今に至る。
(えーっとこの後どうなるんだっけ？確か戦闘機っぽいのが近くに…あ)
「っ！！」
すぐにサキエルと反対方向に逃げると俺がいた場所に戦闘機っぽいのが墜落した
「逃げなきゃ…」
全力疾走しながら後ろを見るとサキエルが重力を無視した跳躍をして戦闘機を踏みつけて爆風が起こる
蹲って耐えようとするがいつまで経っても熱風がやってこない。目を開けるとそこには車が止まっており、中からサングラスを外した女性がこちらを覗いていた
ミサトさんだ…車で熱風から守ってくれたんだ。
「早く乗って！」
「はい！」
「飛ばすからしっかり掴まって！」
急いで車に乗り込みシートベルトを付けると車が急発進しサキエルとの距離を離していく。
「ありがとうございます…あの、お名前は…」
「葛城ミサトよ。ミサトでいいわ。」
そのまま車に乗せられ進む。近未来のような建物、特務機関帰還NERVの本部へと。
「ごめんねレイちゃん、迷っちゃって…」
「あ、いえ…大丈夫ですよ」
現在地図と睨めっこしながら進んでいる中、謝ってくるミサトさん。どうやら迷ってしまったみたいだ。にしても2015年にこんな建物できるか？普通…と考えていると扉の向こうから金髪に白衣を着た女性がやってきた
「っ、あらリツコ」
「何やってるの葛城一尉。時間も無ければ人手も無いのよ」
水着の上に白衣って、目のやり場に困るぐらいスタイルがいいから困る
「彼女が例の?」
「そ、マルドゥック機関が選出したサードチルドレン」
リツコさんの視点が俺に向けられる
「よろしくね。」
「あ、はい…あの、サードチルドレンって…」
「今は答えられないわ。行くわよミサト」
エレベーターに乗り込む。いよいよ運命の時が迫っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ワンサマー | 作成日時：2023年8月20日 15時
