翔ちゃんおやすみしましょ？② (ページ1)

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36.ここは… s ページ1

(櫻井サイド)

目を開けると、見慣れない天井。

ここはどこ？

俺はえっと・・・楽屋にいて・・・

声が出なくなって・・・そこからの記憶がない。

「おっ、目覚めた？」

声のする方向を見ると、智くんの姿が。

視界を邪魔するモノがある。なにこれ。と思って触った。

「あ……それ、酸素マスク。」

さ、酸素マスク？なんで俺こんなものつけてるの？

「翔ちゃん……苦しそうに呼吸してたの覚えてない？」

全く覚えてない。
不幸中の幸いとも言える。

俺が首を振ると、

「そっかぁ……翔ちゃん、何回も呼んでもなかなか目覚めなくて、救急車で運ばれたの。そしたら、熱３９．８度あって、これじゃあ意識なくしちゃうのも当然かなってみんなで納得したんだけど、グスッ……翔ちゃんがずっと目さまさなくて……グスッ……怖かった・・・ごめっ・・・」

智くんが泣き出してしまった。