ヌナは笑わない。 (ページ11)

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YG「…すみません、失礼な事言って。あいつら、悪気があって言ってるわけじゃないんで…」

『大丈夫ですよ、自分でも自覚しているので。逆に不愉快な思いさせて申し訳ないです』

YG「いや、別に不愉快なんか…」

『あ、リップ塗りたいので少し口を閉じてもらえますか？』

YG「…」

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日頃は無気力でも思った事をズバズバ言うユンギが
言葉に詰まらせ＂なんだよ、この女は…＂と困り果てていたこの状況、今思えばとても考えられないだろう。

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しかし、活動を2ヶ月ほど彼女と共に過ごした7人は彼女のメイクの腕前に確信を持ちはじめ、＂苦手意識＂が取れないままのメンバーがほとんどではあったけど、徐々に彼女を＂新しい仲間＂として受け入れ始めていた。

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JH「この間、Aさんに勧められた洗顔石鹸使ってみたら、今までにないくらい肌の調子いいんだけど！！」

JM「確かに、ヒョンの肌すごく綺麗！俺もAさんにメイクしてもらってから反響いいんだけど、どうですか？？」

JH「うん、ジミナに凄く合ったメイクしてくれてると思う！」

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わいわいと部屋の隅で騒ぐメンバーを横目で見るなり、

TH「(腕が良くても、この人笑わないし怖いじゃん…)」

今日は自分のメイク担当の彼女に目を向けるテヒョン。

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TH「(ヒョン達は完全にもうこの人の事受け入れられてるよな～。ジミナは微妙なラインで、ジョングガはまだまだって感じだけど)」

『…目、閉じてもらえますか』

TH「…あ、はい。(あれ、この人こんな痩せてたっけ。なんか更に痩せてね？手首とかもう折れそうじゃん。)」

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最初は観察程度に彼女を見ていたテヒョンだけど、
徐々に様子がおかしいことに気がつく。

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