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1話:地獄の鬼ごっこ。 ページ3

五条side




『と、言うことで、今日で女中辞めます!

今までありがとうございました!』




そう、満面の笑みで僕に告げたのは



長年五条家で女中を務め、


1級術師でもある京墓 Aだ。



「え、ちょ、ま((」




その言葉を聞いた瞬間、僕は一瞬思考が停止するかと思った。


いや、停止していた。


だって、今までこんな子見たことがない。


他の女中連中の嫌がらせに耐えられなかったり、環境が合わなかったりで夜逃げする子なら山ほど見てきたが、

女中という立場でありながら当主の僕にあんなに堂々と辞めます宣言する子なんて見たことがない。


シンプルにびっくりだった。



________まぁ、一瞬寂しいと感じてしまったのは事実だったのだが。



長年一緒にいた人が急に居なくなるとなれば人間みんなそんなもんだろう。



その後、彼女は僕に軽く会釈し、

あろうことかそのまま何も持たずに、五条家から走って逃走したのだ。



それはもう最強の僕でさえ引くほどの早さで。




すぐその後、彼女が逃げた方角から歌声が聞こえた。


あの声は多分彼女の声だ。


すごく楽しそうな、まるで人生を謳歌しているような歌声。





_________ガチで狂っていると思った。





























___僕は正直彼女のことは嫌いではなかった。


必要以上に話し掛けて来ることもなく、一定の距離を保ちつつ確実に相手の心に入っていく。


本人は、多分無意識なのだろう。



面白いというより、変な子だなぁと言う感じ。






そんな中、ふとこんな考えが浮かんだ。





彼女をまたこの家に連れ戻したらどんな反応をするのだろうかと。



我ながら性格が悪いが、





やはり人間とは1度好奇心に火がつくと止まらない。






まあ、やるからにはすぐ捕まえてしまったら面白くないからな。



ゆっくり、ゆっくり、こちらに落ちてくるように仕掛けよう。





「ははっ…いやあ、楽しいなぁ。」






_______________

_________



『…〜〜〜♪♪





…悪寒がする』ブルッ









____________地獄の鬼ごっこ、ここに開幕。

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須未(プロフ) - エーデルガルトさん» おもしろ度の評価のすぐ下に、この小説をお気に入りに追加(しおり)と書いてあるところがあると思うので、そこを1回押せばお気に入り登録完了です!分かりづらかったらすみません! (2021年4月14日 21時) (レス) id: 49617a87bc (このIDを非表示/違反報告)
エーデルガルト - 須未さん» あの、私小説書いてるんですが、お気に入り登録ってどうやってみるんですか?良ければ教えて下さい! (2021年4月14日 15時) (レス) id: a918e7945d (このIDを非表示/違反報告)
須未(プロフ) - ゆなさん» ウワァア!!すみません!直します! (2021年4月13日 20時) (レス) id: 49617a87bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - そして私も誤字ってた漢字です! (2021年4月13日 20時) (レス) id: d6ecc7e628 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 禅院の感じ誤字ってます!禪院です!細かくてごめんなさい!更新楽しみにしています、頑張ってください!! (2021年4月13日 20時) (レス) id: d6ecc7e628 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:須未 | 作成日時:2021年4月8日 21時

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