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ラウールside

阿部ちゃんと康二くんが楽しそうに話している横でAちゃんも嬉しそうに聞いている

「Aちゃんに会ったら、ギャグしますって言ってたよ笑」

「それは余計に会いたいんだけど、笑」

本当に嫌になる。
20歳になったとは言えこんなにも心狭いとは思ってなかった
他のメンバーも少しは思うんだろうか

「ラウール、あんま考えすぎんなよ」

『めめ、俺さ…心狭いかも』

「Aちゃんはモテるから笑」

『それを分かって落としてくるから狡いよね』

「でも、落ちちゃうでしょ笑」

あざとい所とか、他の人にも優しいところとか
特別扱いなんてしない所とか、存在もずるい
苦しくなってジュースを買いに楽屋を出ようとすると

「あ、ラウール」

その優しい声が俺の名前を呼んだ

『っなに?』

「私も行く」

『あ、うん、わかった!!』

内心嬉しくて、ドキドキして、どうにかなっちゃいそう

『Aちゃん、』

「ん〜?」

『俺の事、どう思ってる?』

ドキドキしてる自分に酔っているのか、恥ずかしい質問をしたちらっと横目で見ると数回瞬きをするAちゃん

「ふふっ、もちろん大好きだよ」

『後輩の中だったら何番目に好き??』

「えぇ、何その質問ー笑」

『だって、』

かっこ悪い質問ってわかってる

「1番だよ、メンバーだしずっと見てきたからね」

『……っ』

嗚呼、やっぱりこの人には勝てっこない
さすが俺の初恋の人だ。

「もしかして、嫉妬しちゃったの?」

『さぁ、どうだろうね』

「なにそれー笑」

ダメだよ、俺今すっごいニヤニヤしてるから見ないで

『Aちゃん、俺も1番好きだよ』

そして今もその想いは続いている。