タイトル未定 (ページ21)

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宮舘side

昔から応援してくれている人が居た
まだ有名じゃない時、「宮舘くんなら大丈夫だよ」と何度も言って励ましてくれた

「だてさん、だーてさん!!」

『……ごめん、なに?』

「珍しいやん、ぼーっとして!!」

メンバーである向井康二に心配される
「熱でもあるんか?」と必要以上にボディータッチをしてくる

『ないから、』

「なんでそんな嫌がるん!!」

『ふふっ、で、どうしたの?』

「あ、せや!! 次メイクやでーって言いに来てん」

『ん、分かった』

席を立ちこれからメイクルームに向かう
ライブ前は気持ちも高まるし、怪我だけはしないようにする
それなのにぼーっとしてしまうなんて

「おっ! おつかれー」

『翔太もメイク終わったの?』

「終わったー」

『あと俺だけ?』

「あー、そうかもしんないね」

急ぎ足で向かうとメイクルームには阿部がまだ居た
ひとつ離れた場所に座るといつものメイクさんがきた

「今日遅かったねー」

『ぼーっとしてた』

「だてさんが!?」

『俺だってぼーっとくらいするよ笑』

阿部にもメイクさんにも笑われて
いつものようにセットしてもらった

「さぁーて、今日も楽しみますか!!」

『だね笑』

阿部とふたりでステージ裏に入り衣装に着替えた

「ライブ前ってなんか緊張すんねんなぁ」

「何年目だよ!!笑」

「さっくんは緊張しなさそうやもんな、後だてさんも!!」

『俺も昔はめっちゃ緊張してたよ』

「そーなん?」

『うん、まぁある人のお陰でしなくなったけど』

「え、何その展開!! 教えっ……」

「SnowManさん、準備お願いします〜」

「タイミング悪いな!!」

康二は悔しそうに自分の位置に向かった
あの人は今日も来ているだろうか。