そのトサカ殴ってもいいですか？【黒尾鉄朗】 (ページ19)

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猫が17匹ページ19

私は身振り手振りで説明すると潔子ちゃんはニコニコしていた

清水「チームのこと好きなのね」

『え？』

清水「好きじゃないと細かい所なんて分からないものよ。Aちゃんは皆のことよく見てるんだね」

『うん…チームの皆大好き』

私は最後のボトルのキャップを閉める

『今日の試合負けないよ』

清水「うん。こっちも負けない」

ボトルを持って体育館の中に入ると11対9で烏野が勝っていた

私は椅子に座って部活用のノートを取り出すと烏野がまた1点取った

『目をつぶってフルスイング？』

監督がタイムアウトをとる

猫又「…ありゃあ…ダメだ…」

山本「え？」

猫又「あれはとんでもねぇバケモンだ」

夜久「10番ですか」

猫又「10番の動き『あの10番もバケモンだけど1番はセッターだね』よくわかったな…」

監督は感心したのか続けてと言われた

『10番見た感じ瞬発力…エグいね。あの速さにしてあのジャンプ。それにセッターの繊細なトス…速さがあるこそのえっと速攻？だっけそれがある。天才って嫌ね』

淡々と説明すると皆唖然としていた

猫又「しょうがねぇ天才はしょうがねぇ…が、天才が混じったところでそれだけじゃ勝てやしないのさ」

孤爪「…翔陽が攻撃の軸…なら止めちゃえばいい…」

翔陽？誰？

黒尾「あのすばしこい10番」

あの子翔陽って言うんだ

孤爪「縦横無尽に動かれて捕まえられないならその動く範囲を狭くしちゃえばいいよそんであとはひたすら追っかける…」

『犬くんね』

犬岡「ハイっ！」

孤爪「ウチで一番すばしこいのお前だよね」

犬岡「あザッス！ハイッス！」

翔ちゃんの速攻？誰でもびっくりするけど

孤爪「最初クリアできそうにないゲームでも『繰り返すうちに慣れるんだよ』なんでハモったの」

犬岡「……」

猫又「あの9番10番は言わば＿＿＿鬼とその金棒まずは鬼から“金棒”を奪う。」

『研磨作戦をどうぞ』

孤爪「作戦って…翔陽が前衛に居る時はブロックは皆右に寄ってみて」

研磨は翔ちゃんを誘導し、1対1でひたすら追っかけることになった

『触れないボールなんてないから繋げて繋げて繋ぎまくりなさいよ』

孤爪「…俺が指示するよりAの方が良くない…？」

『何言ってんの。研磨はうちらの…脳で背骨で心臓…でしょ？』

トサカのセリフを真似して言って見たけどやっぱり恥ずかしい…

孤爪「照れながら何言ってんの…」

犬岡「A可愛い！」

黒尾「……」

夜久「何お前まで照れてんだよ」