そのトサカ殴ってもいいですか？【黒尾鉄朗】 (ページ18)

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猫が16匹ページ18

気がつけば練習試合も最終日でついに烏野高校との試合

『真っ黒クロですなぁ』

遠くから顔を見合わせるみんなを見て思ったのが黒と赤しかいないのかでした

『ごめんねうちのバカが』

挨拶をしたあと虎が烏野の坊主に喧嘩をふっかけよく分からないけど覚えてろよと叫んで逃げていったのが見えたのでとりあえず坊主に謝っとく

田中「え、あ、は、はいっス」

『お互い今日は頑張ろうね』

坊主に手を振って体育館の中に入る

田中「か、カッケェ！」

黒尾「今日は宜しくお願いします」

澤村「こちらこそ宜しくお願いします」

『ついに始まる…』

音駒高校対烏野高校の因縁の再戦が

『虎っ！』

アップによそ見をしていた虎にボールをぶつける

山本「いった！」

『よそ見してないの！！』

山本「先輩にボールぶつける奴があるか！」

黒尾「そろそろ始めんぞー」

『ほら、始まるって』

未だに烏野のマネを見ている虎を引っ張って連れて行くとなぜか私も円陣に参加することになった

黒尾「俺達は血液だ滞り無く流れろ酸素を回せ“脳”が正常に働くために。行くぞ」

「「「あス！！」」」

この円陣考えたの絶対トサカでしょ

孤爪「クロ…今のやめない…？なんか恥ずかしい…」

山本「なんで！いいじゃねーか雰囲気雰囲気！」

海「自分らへの暗示みたいなモンだ」

黒尾「ということだオラ行くぞ」

厨二病こじらせすぎでしょ

黒尾「今失礼なこと考えたろ」

『…ドリンク作ってきマース』

厨二病って心の中も見えるわけ？

冗談はその頭にしなさいって

私はボトルを持って外に出ると烏野のマネが先にドリンクを作っていた

『お隣失礼しまーす』

隣でドリンクを作っていると名前ってなんて言うのと聞かれた

『1年の亞九龍A』

清水「私は3年の清水潔子」

『潔子ちゃんね！綺麗な名前だね』

清水「！…ありがとう」

潔子ちゃんかぁ美人さんだなぁ

『烏野って強い？』

ドリンクを作りながら潔子ちゃんに質問する

清水「強いと思うよ。面白い1年生が入ってからどんどん強くなってるよ」

クスクスと笑う潔子ちゃんについつい見入ってしまう

清水「Aちゃんのところは？」

『あ、あぁうちは強いよ。あまり目立たないけど一人一人の技っていうのかな…熟練度っていうの？えっと…こうしなやかにボールを拾ってセッターに回すの。そうするとねセッターが周りを観察して誰に上げれば点が入るとか色々見てるの。セッターを中心に回ってる感じでね』