伊黒小芭内 ページ7
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『小芭内さ〜〜〜ん、そろそろ私とお付き合いをしてくれますか〜〜?』
最近、彼の周りを彷徨く女の子。どうやら、任務先で見た時に惚れてしまったらしい。木の上で昼寝をしていた彼に甲高い声で話し掛けている。
「ま〜たやってるよ、あの子。」
「良いんですか?目の前で恋人が告白されてるのを見て、妬かないんですか、貴方」
その光景を見ていた私としのぶちゃん。
「だって、伊黒、私の事死ぬほど好きだから。他に行く事無いと思ってるし」
「ふぅん」
毛ほども興味がなさそうな返答。そんなやり取りをしてる最中。
『小芭内さ〜ん、聞いてるんでしょう?そろそろ返事を....』
言葉を言い終わる前に音もなく彼は木から降りた。
「馴れ馴れしく俺の名を呼ぶな」
『良いじゃないですか!』
「呼ぶな。俺の名を呼んで良いのはAだけだ。消えろ」
え。何あの人。サラッと私の名前出してんじゃないよ。彼女、ぽかんとした顔してるじゃん
『え、え....Aって....あの、』
「Aは一人しかいない。俺の女だ。分かるか。俺はA以外の女に興味はないし、男だろうが女だろうが俺の女に馴れ馴れしく触れた奴は切腹だ。」
「........怖。」
終始、そのやり取りをしのぶさんと眺めていたのだけれど、突然彼は女の子に背を向けて、私の元へやって来る。
「なに、」
口元の包帯を下げ露わになる彼の唇。何をする気だと思っていたら顎を掬われ上を向かされる。そして、唇が触れた。
「!?」
「俺が接吻をしたいと思うのも触れたいのもAだけだ。分かったかそこの女。」
唐突な彼の行動に頭が追い付かない。顔が真っ赤に染まり上がる。思わず下を向いてしまうものの頭上から聞こえる彼の言葉に恥ずかし過ぎて顔を覆った。
「あらあら、Aちゃん真っ赤。」
「おい、見るな。Aの可愛い女の顔は俺だけが見るものだ」
「お、女の顔とか言わないで....」
恥ずかしくて顔を上げれない私と、弄りネタにしようと心に決めているしのぶちゃん。そして、
「Aに触れたら承知しないからな」
しのぶちゃんにもしっかりと牽制しちゃう嫉妬と独占欲の塊、伊黒さん。
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リクエスト より。Thanks!!
伊黒さんの喋り方がまだよく分からない....。お勉強します( ! )
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らびっと - 評価300票目頂きました(言わんでいい)神作ですね。リクで、村田と後藤のお話を書いてもらえませんでしょうか。頼みます(切実) (2020年1月19日 20時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
りなな - リクエストで、獪岳お願いします!! (2020年1月10日 19時) (レス) id: 7fbca9c2a2 (このIDを非表示/違反報告)
新人 - めっっっちゃいいです!リクエストでカナヲお願いします! (2019年12月21日 21時) (レス) id: 6e9936a4cb (このIDを非表示/違反報告)
りな - 凄く良かったです!!リクエストで堕姫ちゃんお願いします!応援してます!! (2019年10月4日 22時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
【刃】(プロフ) - リクエストで悲鳴嶼さんをお願いしても良いですか? (2019年10月4日 2時) (レス) id: 78787ee302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るん | 作成日時:2019年9月25日 22時