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猗窩座 ページ14

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「俺は弱い奴に興味はない」


相変わらずのお返事で。最近、下弦に昇格した女の子が私の彼氏に想いを寄せているのは知っていたし、きっと今回呼び出されたのも気持ちを伝えるためなんだろうな、とは思ってたけれど。



『で、でも!私は、下弦に昇格して..!』

「だから何だ。上弦になって出直して来い。」

『上弦にまでいけば、お付き合いしてくれるんですか』

「いや、それは無い。」



あ〜〜、全然会話が成り立たなさすぎてビックリ。期待させて落とすのは良くないよ〜〜、猗窩座くん。



「俺はこれから先、鬼狩り共から守らなくてはいけない女がいる。」

「....わぉ。」




彼の言葉に、『その方は?』と問い掛けられた数秒後、私の方を指差した。それも、無言で。思わず、驚きの言葉が溢れ出た。



「分かったら、さっさと消えてくれ」


最後まで冷たい人だなあ。なんてこちらへ向かってくる彼を眺めながら思っていた



「どうしてあんなに冷たい言い方するの」

「どうだって良い。お前が一番だから」

「本当、ブレないねぇ」

「俺は強く凛々しいお前が好きなんだ。鬼狩り共を一目見ただけで震え上がらせたお前が」




どこまでも強さを追求してくるねえ。ま、分からなくも無いけどさ。


「強さの内にある、優しさも、好きだ。」

「え..」

「お前は他の鬼には無い魅力がある。俺はそこに惚れたんだ」

「....そっ、か...」



余りに唐突な発言をするから恥ずかしさと驚きで一瞬言葉が詰まった。



「だから、俺を置いて先に灰になったりするなよ。A。そうなってしまったら、俺は、鬼狩り共に何をしでかすか分からない」




ぎゅう、と抱き締められてそんな事言われたら、頷く事しか出来ないじゃんか。



「大丈夫だよ。猗窩座も私を置いて行ったりしないでね?」



背中に回した腕に力を込めて強く抱き締めると彼もまた、私を強く抱き締めてくれた。

純粋な愛情に私達は「鬼」という事を忘れてしまいそうになる。


.

リクエスト より。Thanks !
上弦の鬼を、というお声があったので、只今書き進めています!意外と、考えるのが難しいんですね、鬼って....。

時透有一郎→←妓夫太郎



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らびっと - 評価300票目頂きました(言わんでいい)神作ですね。リクで、村田と後藤のお話を書いてもらえませんでしょうか。頼みます(切実) (2020年1月19日 20時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
りなな - リクエストで、獪岳お願いします!! (2020年1月10日 19時) (レス) id: 7fbca9c2a2 (このIDを非表示/違反報告)
新人 - めっっっちゃいいです!リクエストでカナヲお願いします! (2019年12月21日 21時) (レス) id: 6e9936a4cb (このIDを非表示/違反報告)
りな - 凄く良かったです!!リクエストで堕姫ちゃんお願いします!応援してます!! (2019年10月4日 22時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
【刃】(プロフ) - リクエストで悲鳴嶼さんをお願いしても良いですか? (2019年10月4日 2時) (レス) id: 78787ee302 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るん | 作成日時:2019年9月25日 22時

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